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リーダーが持っていたい「判断」の物差しをいかにつくるか?

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経営者を中心にぎっしりと埋め尽くされた会場。その会場で本日、SBIホールディングスCEO北尾吉孝氏の公演を聞いて参りました。今日はそのお話を。

 

55人の会社が、10年で3000人超に

SBIホールディングスCEOの北尾吉孝氏をご存知の方は多いでしょう。しかし今、北尾氏がどれだけの企業グループを率いているかご存知でしょうか?資料によると、1999年ソフトバンクの管理部門からスタートした時の社員数は55名。2010年現在、10社の上場企業、連結子会社100社以上、連結従業員は3000人超。驚くべき成長を遂げています。

この成長は、一体何によってもたらされたのでしょうか?その理由の一つに北尾氏の意志決定の早さと明瞭さがあるようです。その早さと明瞭さを支えているものーそれが『中国古典』であるとのこと。今日は、『中国古典』を経営者として、リーダーとして、どのように活かしていらっしゃるのか、そのお話を伺ってきました。

 

講演:『中国古典に見るリーダー像』より

北尾氏が講演の中で、繰り返し伝えていたのが、"利"に関する考えに触れるもの。その中で私の心に残ったのは次の2つの言葉でした。

 ・利の元は義なり(論語)ー正しい仕事を正しい方法で成し遂げることであり、利はその結果として得られるものである

 ・人の喩るところはその習うところ、繰り返し真似て身に着けるところによる。その習うところはその志すところによる。

  義に志すか利に志すかによって、ついに君子となり、小人となるのである(陸象山)

リーダーとして、誰(何)を師とするか、それによって、どのような影響があるのかを考えさせられます。

 

「判断」の物差し

北尾氏は、このような古典の言葉を、書物に線を引きながら、自分なりの言葉に落とし込まれるそうです。自分の言葉に落とし込んだものを、様々な判断の物差しにされるとのこと。例えば、北尾氏のところに持ち込まれる投資案件について、投資するか否かを判断する際に、次の言葉に照らします。

 「志」・・・利他的なもの、世のため人のためになること、共有され後世に引き継がれるもの

 「野心」・・・利己的なもの、その人だけで終わるもの

この2つの軸で照らして投資を決めた会社が700社とのこと。投資するか否かを決める際も、自分なりに落とし込まれた価値基準があれば、迷うことなく判断ができるようです。

また、「世のため、人のためは利益につながる」ともおっしゃっていました。55人の会社が3000人超の会社に成長していることを見ても、言葉が結果を伴うことが、見てとれます。

 

言行一致 

講演が終わった後、北尾氏の前には、名刺交換で長蛇の列ができました。書籍を片手にサインをしてもらおうと待っていらっしゃる方もいます。そうした方々お一人お一人の目を見て会話をされ、丁寧に対応している姿がとても印象的でした。また、最初にいらした位置から、どんどん前に進み、退出される頃までに位置が変わっていたのには驚きました。そこにも北尾氏の姿勢の一端を垣間見た気が致します。

 

今日のお話をうかがって、思うところは沢山あったのですが、素晴らしい言葉に出会った時に、その言葉の解釈を自分なりにすることはとても大事であると、私は感じました。

"読書の秋"せっかく本を読むのなら、1つでも自分のものにするその姿勢、大事にしたいですね。

参考情報ですが、SBIホールディングスグループでは、経営者を育成するSBI大学大学院を2007年に設立されたそう。ビジネスセミナーや教養セミナー(一部無料)も開催されているようです。(学校が横浜 馬車道で、Six Starsから歩いて数分のところでこれには驚き!)ご参考まで。

SBI大学大学院 http://www.sbi-u.ac.jp/index.html

それではよい週末を!また来週。 

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