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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

デジタルバッジとは何か

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デジタルバッジ(Digital Badge)という言葉を聞いたことがありますか?
その名の通り、デジタルなバッジということなのですが、ひょんなことからこれを少し収集しておりまして、これについて少し調べてみました。
(収集しているというとコレクターのように聞こえてしまいますが、少し持っているという表現の方が的確です)

バッジとは、通常は衣服の上、主に襟や胸の部分につける記章・徽章のことで、所属や職位、資格といったものを外部に表現するために使われるもの、というのが皆様もお持ちのイメージだと思います。ピンズ、という形態のものもありますね。身近なところではスーツにつける社証、国会議員や弁護士がつける身分証、といったところでしょうか。ボーイスカウトも経験を積むことで各種のバッジがもらえる、というイメージを持っています。
バッジあるいはピンズは、このように実際に常に身につけるものだけではなく、イベント参加によりもらえるものなどは、収集の対象として高額で取引されることがあるようです。

そのデジタル版のバッジがデジタルバッジです。
厳密にはバッジではありませんが、デジタル上でアイテムを収集するということですと、最近ではPokemon Goのモンスター収集が旬でしょうか。このポケモンについては、昨年はJR東日本とのタイアップ企画で、「JR東日本アプリでGET!山手線ポケモンデジタルラリー」というのがありました。山手線に乗ると、スマホでポケモンキャラを獲得できる仕組みで、Pokemon GoでのGPS/AR技術ではなく、車両内の音波ビーコンを使った仕組みでした。私は知らなかったのですが、これはこれで楽しかったんじゃないの、とは思います。ここではそのことには触れませんが、獲得できるキャラは運営側で「デジタルバッジ」と称していたことは確認できます。

ここで取り上げたいのはそういったものではなく、スキルや資格を表すバッジです。海外の大学では、単位とは別に、ある一定程度の学習成果をクリアした場合に、そのことを認定するためにオンライン上で表示されるバッジを授与しているようです。これは、外部に対して表示できるので、他者からの評価を得られます。もちろんスタンプラリーのように、収集することにより自己での満足にもつながるでしょう。
ITの世界では、Mozillaが出しているバッジがあります。これは、開発能力を持っていることを表すもので、外部へのアピールができることに主眼が置かれていると言えましょう。バッジは改ざんや不正コピーが行われることのないよう、認定者や主催者とは別の機関が行うことが多いようです。自社のお手盛りなっていないことを知らしめる狙いもあるでしょうか。

IBMのデジタルセールスでもこのデジタルバッジを一部で活用しています。スキル認定としてのほか、特定のアクションを実行することで獲得できます。 リンク先は私の獲得したデジタルバッジです。
https://www.youracclaim.com/user/takayuki-nakayama

このバッジは、IBMの日本地区、普通の言い方をすれば日本IBMの中で、最もデジタルな活動をしたと認められたことで得られたものです。その認定基準はIBMが定めていますが、バッジの授与はCredlyというところが行っています。CredlyはLinkedInと連携していて、得たバッジをLinkedIn上の資格コーナーに掲載させることができます。大した認定ではないのですが、私もLinkedInに載せてみました。
LinkedIn 中山貴之

私のこの事例はさほどの意味はありませんが、公正な手法により認定、掲載されたデジタルバッジは、外部にその能力を訴求できるという観点では、今後人材流動性が高まる過程で、少しずつではあってもその重みを増していくのではないかと考えています。
Pokemon Goでコレクションとしてのデジタルでのアイテム収集という行為が認知され始めた今、デジタルバッジというシステムにちょっと注目してみてはいかがでしょうか。

IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)

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