好きな小説がドラマ化されたら見ますか?
以前、「本が好きなのか、本屋さんが好きなのか」と題した記事を書きました。
本と本屋さんが好きな自分の行動を書いたものですが、ここでご紹介した「書店ガール」(碧野圭:PHP文芸文庫)が4月からテレビドラマ化されるそうです。
このことを知ったのも、例の行きつけの(というよりも立ち寄りの)本屋さんでした。
「書店ガール」を目にしたのもこの本屋さんで、3冊一気読みしたことは前の記事で書きました。そのときにはPOPと小さい立て札でこの本のことがささやかに店内でアピールされていたのです。その後、ちょうど私が読み終わるくらいのタイミングでPOPと立て札も、そして、この文庫本の陳列すらなくなってしまいました。通勤通学客がちょっと立ち寄る程度のさほど大きな規模の店舗ではないので、スペース的にやむを得ないのだなと思っていました。
最近いつものようにこの本屋さんに寄ったところ、再び「書店ガール」が平積み陳列され、ドラマ化されたというPOPが添えられていました。この本屋さんではドラマ化された原作がひとつのコーナーにあるのですが、そこではなく、もともとの文庫コーナーにありました。普通のドラマ化された原作としてではなく、自らの職場である本屋がドラマ化されたことへのささやかな喜びと誇りがそこにはこめられているように思いました。完全に私の勝手な決め付けですが。
ドラマは4月から、渡辺麻友さん(AKB48)、稲森いずみさんのW主演で「戦う!書店ガール」(関西テレビ・フジテレビ系)として放送されるとのことです。
自分が読んでいていいなと思った本がドラマ化されるのはやはりうれしいのですが、私はたぶん見ません。特段ドラマが嫌いというわけではないのですが、原作を読んだものがドラマ化されたものはほとんど見ないですね。原作を読んで自分にイメージしたものと、ドラマ化されたものは程度の差こそあれ、違いがあります。それが嫌なのではなく、怖いのです。いや、気恥ずかしいという思いなのかもしれません。
一昨年大ヒットしたドラマ「半沢直樹」もそうでした。原作はだいぶ前に読んでいて面白いなと思っていたのですが、ドラマを見ようとは思いませんでした。社会現象のようにもなったので代表的なシーンはテレビで何度も見ましたが、自分の中のイメージとはちょっと違うかなと。別に俳優さんの演技がどうこう言っているわけではありません、念のため。
逆に、ドラマがよかったら原作を読むことはあります。推理小説、社会派小説はこのパターンが多いです。この場合、ドラマ化された際にどの部分が省略されたのか、あるいはモディファイされたのかには関心を持ちます。
皆さんは原作とドラマ、どちらが好きですか?原作がよかったらドラマを見ますか?ドラマがよかったら原作を読みますか?