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「思考」に対する一方法論 - あえて「愚直」に考えてみる

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私のブログを読み返してみると、よく「単純に考えれば」と書いてあることが多い。言い換えると、オルタナティブ・ブロガーの辻俊彦さんの「愚直に積め!」をちょっと拝借して、「あえて「愚直」に考えてみる」といいたい。

まあ、私の場合、頭が単純なので、複雑な事は考えられないからなのだけれど、この「単純に考える・あえて「愚直」に考えてみる」と言う意味の中には、

  • 前提条件を疑ってみる・考慮に入れない
  • 世の中の「ルール」をあえて無視する
  • 自分の立ち位置をもう一度確認してみる
  • 考察のための要素を絞り込む
  • 問題の本質は何かに常に集中する
  • 解決された時のイメージを思い浮かべる 

などが含まれる。よくわかんないと思うので、実際の失敗例を元にどういう事かを確認してみる。

最近、「満員電車に乗る愚に苦笑する」とか「がんばって各駅停車に乗ったけれど・・・」といったブログを書いた。ようするに、

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【問題】朝早く会社に着こうとすると、思いっきり混んだ電車に乗らなければならない。それは、嫌だ。

ということだった。あまり考えず、まずは東急田園都市線の準急・急行に乗り、ギュウギュウの痛い目にあった。次に昨日、20 分早く出れば、空いてるかもしれない、と勝手に思って各駅停車に乗ったのに、オフィスのある用賀駅に着く頃には、ギュウギュウの満員電車になっていた。

で。じゃあ 1 時間前に出れば、間に合うだろうと、今朝早く出ようと思ったのだけれど、昨晩、渋谷の「JZ Brat」のライブを見に行ってしまい、夜遅くなってしまって、朝、早く起きられなかった。

仕方がないので、午前 8 時 39 分発の急行に乗ったのだけれど、まあまあの乗車率なのだが、なんと、これがあまり混んでない。あきらかに、ほんの30分ほど前の準急の混み方とは、随分違う。
□□□□□

これは、考えてみれば単純な事だった。電車が混むのは、みんな定時に出社しなければいけないから。するとこういった推論が成り立つ。

  1. 定時に出社しなければならない
  2. みんな、午前 9 時に間に合うように電車に乗る
  3. 定時は午前 8 時半、9 時半、10 時の会社もある
  4. ひとは定時ギリギリに会社に着きたがる
  5. 都内のどこにオフィスがあるかは、バラバラなので、考察する要素に入れても意味がない。そこで、それは無視する。

そうすると、

私のオフィスに午前 9 時 15 分に着くように家を出てみる

ので、いいのではないか、と思う。次回やってみよう。用賀に午前 7 時 45 分ごろに着く電車は、丁度都内 8 時半から 9 時までに着くような電車を避ける必要があり、もうちょっとだけ早く出た方が良い。たとえば、午前 7 時半前に着くようにする。さらには、この場合、準急・急行に乗ってもあまり混まないだろう。

【理想】問題が解決されたイメージは、朝、ゆっくり座って、音楽を聴きながら、きょうの活動を予習すること。

結局、急行は混むとか、各駅なら混まないとか、早い時間なら空いている、というのは、思い込みでしかない。これはまだ単純な例だけれど、世の中の空気とかいう把握しづらい「常識」なんて、あえてそういったものを考察する際にいれない、というのが、あえて「愚直」に考えてみる、事の骨子だ。

ただし、あえて「愚直」に考えるのでであって、愚直そのものではいけないよ。

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