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【解説】サンの仮想化技術の全貌 その1 VDI デスクトップの仮想化

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先日、「デスクトップの仮想化が本格化します。」というブログを書いたところ、Henrich さんから、

「どの点で sun の強みがあるのですか?」

とのご質問を受けました。これはコメントで返すより、まとめてブログとして投稿たほうが良いので、以下のように解説したいと思います。

サンの仮想化技術

サンは、半導体からサーバ、ストレージ、OS、ミドルウェアソフト、シンクライアント/ワークステーション、サービスとIT基盤となる技術をほとんど持っており、製品として販売しています。これと同等の製品の品揃えを持っているのは、IBM とサンだけです。マイクロソフトもオラクルも、これだけの幅を持ってはいません。

こういった企業ですから、仮想化をする対象も、IT基盤のすべてのものが対象になります。まず、VMware さんや Citrix さんとの違いはここにあります。サンが定義する仮想化は大きく分けて以下の4分野です。

  • デスクトップの仮想化
  • ストレージの仮想化
  • サーバの仮想化
  • 仮想化の管理

デスクトップ、ストレージ、サーバを様々な技術で仮想化し、しかも、その仮想化された環境を
確実に、一括して運用するための技術も必要になってきます。企業全体のIT基盤を統合的に
俯瞰して、最適なソリューションを提供できる事が、サンの最大の強みであるといえるでしょう。

サンのデスクトップの仮想化技術

従って、単にデスクトップの仮想化だけを考えていたのではダメで、企業全体のIT基盤の仮想化の構想の下にデスクトップの仮想化も選択する必要があるでしょう。

Sun_xvm_vdi サンのデスクトップの仮想化技術を図にすると左のようになります。

Only VDI with Choice (選択肢を持つ唯一のVDI)
Windows, Open Solaris and Linux Delivered Securely (WindowsもOpen SolarisもLinuxもセキュアにアクセス)

といったところでしょうか。

Sun Ray シンクライアントからアクセスする場合、Sun Ray Software が対応します。その他、WindowsやLinuxなどからアクセスするなら、Sun Secure Global Desktop Software(SGD) を介して、さまざまなアプリケーションにアクセス出来ます。こちらが SGD の仕様です

仮想化では、その後、Sun Virtual Desktop Connector を介し、VM (Virtual Machine)に接続します。VMは VMware との提携があり VMware ESXでに接続できますし、さらには、選択として、サンのVMである xVM にも接続できます。サンのxVMはVMとしては、実は2つ持っています。

ひとつが Cirtix のXenをベースにした「Sun xVM Server」です。XenはオープンソースのVMで、カーネルとしてLinux を使っています。そこはサンですので、カーネルを Open Solaris に替えてあり、かつ、アプライアンスにしてあるので、OSを意識しません。Open Solaris にするメリットはたくさんありますが、ZFS を使えるというのが、最大の利点でしょうね。サンのストレージ、Sun Storage 7000 シリーズのSSD(フラッシュメモリー)のストレージを使うと、今までにない、すごいデスクトップの回復処理が実現します。

もうひとつのVMが「Virtual Box」です。Virtual Boxの特徴は、安価であること。さらには、ゲストOSの多さでしょう。こちらを参照してください。Windows 2000やWindows NT, OS/2、DOS なんかも稼働します。基幹ではないけれど、どうしてもなくせない、もう、OSとしてのサポートが切られていても、使いたいけどハードがもうダメ、だとか、リースが切れちゃう、なんていった場合に、サーバの延命をするVMとして、すごく期待できます。

さて、ということで、サンのソリューションは、VMware も Xen も包括的に最適化して使え、しかも、価格も仮想化の用途によって、高価でも基幹に使うもの、ある程度の機能があって安価なもの、など、バランス良く使えます。さらにサーバやストレージの仮想化とも統合して行き、効果的な運用も含めた仮想化を実現できるのは、実はサン・マイクロシステムズなんですね。

Henrich さんがご指摘いただいたポイントをサンの強みの点からまとめると、こんな感じ。

  • VM の安定性 ・・・・・ 3種類の VM で用途に合わせて活用! 
  • サポートハードウェアの多様性と選択肢 ・・・・・ SGD、VirtualBox などにより、業界最大の多様性と選択肢!
  • コネクションプロトコルの優位性 ・・・・・ 他社が出来ることは全部できるし、Sun Ray も使える!
  • プロビジョニング ・・・・・ Sun xVM Ops Center という仮想化の総合管理をする製品が出てきます。ハード・ソフト、アプリケーションも含んだ管理システムで、プロビジョニングはその一部です。
  • 価格 ・・・・・ 非常に幅の広い、選択肢がたくさんある価格です。一番安いのはコミュニティの情報だけで活用する、価格ゼロ円!!

最後に、デスクトップの仮想化のアクセス・ユーザ認証管理などのため、アイデンティティ管理が重要ですが、サンはそのソリューション持ってるんですね。弊社の専門家のブログです(あ、今日書いたのね!)。

Comment(3)

コメント

サンキュー

いつも楽しみに拝見しています。
本日の仮想化についてのSUNの特性・・・実は全くのIT音痴の50男には理解できないのですがそれなりにITの進化の様子を感じ取れて楽しいのです。

IBMよりHPよりそしてMSやGOOGLEよりも
SUNファンとして、今後のSUNの飛躍を祈っています。

今年からSunRayを導入(VMWare+Windowsserver2008+WindowsVista)しましたが、Windows Vistaを仮想PCとして使っている上で、不便な点が多々感じます。①USBデバイス上で使える機器の制限が多い、フラッシュメモリでさえ、1つ挿入しても2つ認識される。②2FSを使いマルチ画面を使用しても、1つの大きな画面としか認識されない。モニターを1つしか接続していなくても、2つあるように表示されるため、使い勝手が悪い・・・
③画面がフリーズしやすい。
等々、まだまだ改善の余地は多いですね。
実際に使ってみて、色々な制限に困惑していますが、今後のSUNのサポートやバージョンアップに期待したいと思っています。

サンキューさん、コメントありがとうございます。
 
サンって、技術的に、ビジョン的には抜きんでているとおもいます。他社のように、お客様のためなら何でもしちゃう、とか、ビジネスモデルでお客を、はがい締めすることが出来ず、そんなこっちゃ、銭儲けでけへんで(なんで関西弁か?)とは思うのですが・・・。
 
了さん、わが子たちがご迷惑をお掛けしておりますようで・・・。
 
1.は、そのため、データの持ち出しが出来ないとか、セキュリティ上問題である事なので、あえてコントロールしづらくしてあるのですが・・・。
 
2.すみません、その通りです。もしモニターに余裕があれば、ずっと2モニターでご利用という訳にはいきませんか?
 
3.これにはいろいろ理由がありそうですね。私の経験だと、サーバ側でなんか別のでかいアプリが勝手に走っていたり、誰かがネットワークをガンガン使っていたり、たまには、オフィス系製品でグラフィックスがでかくなりすぎて、なんて事もありそうです。でも、改善の余地はありそうですね。

サポートに入られているなら、ガンガン使ってください。あと、バージョンアップで特に Sun Ray Software や VDI / SGD など、新しいバージョンが出たら、計画的に移行すると(100%ではないですが)改善されることも多いと思います。

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