作る側の論理と使う側の論理
きょう(10月6日)午前中にマイクロソフトの本社にお伺いし、「Web 2.0時代におけるマイクロソフトからの提言」という講演をマイクロソフトの成本さんからお聞きし、LiveMeetingというマイクロソフトさんのツールを使ったブロードキャストにも参加した。
詳しい内容は mohno さんのオルタナティブブログに譲ります。また、サンがWeb2.0について語っているインタビューがありますので、サンがWeb2.0について考えている内容はこちらです。1対1の比較にはなりませんが、両方ご覧ください。CNetさんのインタビューに弊社の藤井が答えているが、ITmediaとマイクロソフト、CNetとサンという構図はありませんので、あしからず。 なお、藤井が書いているブログはこちらです。
私の個人的な意見ですが、Web2.0において最重要なのは、サービスの独自性です。Googleなら検索、Amazonなら読者のランキングや希少本の売買、Wikipediaの読者が書く辞書など、使いたくなるサービスです。ビジネスモデルが独自であり、ユーザが使いたくなるサービスであること、それによって利用頻度があがり、ユーザの参加が加速されていくのだと思います。
ここまでは、マイクロソフトさんがおっしゃっている事とほぼ同じ方向性です。私がさらに思うのは、いままでIT部(情シス部といった方が良いかも)が開発してきたプログラム(アプリケーション)も今後はすべて「サービス」に変わっていく、プログラムを作る側の考え方から、サービスを利用する人の考え方を大切にすることです。
IT部が開発したアプリケーションに対して、使う側のユーザに不満の多かったのは、作る側の理論を使う側に押し付けていなかっただろうか。使う側の理論(サービスを受ける)を設計の中心に置いていなかったのではないか、というのが私の考えです。私も昔、情シスにいてプログラム開発をしていたので、そのころはそうだったのではと思います。
前回も書きましたが、ここを大きく変革していくのがSOAだと思います。サービス指向アーキテクチャは、文字通りサービスに焦点を合わせたアーキテクチャです。その方法論の中心にビジネス・プロセス管理があり、再利用があります(マッシュアップと再利用って似てるね!)
さて、難しいSOAの理論を話す時代は終わり、実際に運用していくSOAを使う時代になりつつあります。サンは、SeeBeyondというSOAのツールとしてはベストの会社を買収し、CAPSという名前で販売を開始しました。サンが提唱する実用SOAの講演を以下の要領で開催します。まだ、席が空いていますので、是非ご参加ください。
日時:10月13日(金)13:30-16:15 (13:00開場・受付)
場所:サン・マイクロシステムズ株式会社 用賀オフィス 27階 Atrium 11
詳細と申し込みはこちらから。
マイクロソフトさんのイベントのブログを書きながら、なんと自社の宣伝に強引に持ってくる、わたしはなんと「ちゃっかりはちべー」(ほら、水戸黄門の。。。。ぁ、うっかりはちべー)。ごめんね、杉田さん。