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ChatGPTは、イノベーションと生産性をもたらすのか 〜ガートナーから

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ガートナーは2023年4月7日、Generative AIの可能性について、ブログでとりあげています。

Generative AI could be the trigger for the Productivity Wave we Need

AIの生産性向上効果が2019年に期待されたが、その効果はこれまで限定的でした。

しかし、Generative AIの進歩が生産性向上をもたらす可能性があるとの見方が出ています。

働く人口が減少し高齢化が進む中、生産性向上が経済成長の鍵となっています。

多くの企業がGenerative AIであるChatGPTを活用する方法を模索しており、これによりAIが生産性に与える影響が大きく変わる可能性が期待されています。

オンライン予約サイトの「Expedia」の新しい機能であるChatGPTを活用した旅行プランニング機能の例からも、生成型AIが生産性を向上させる可能性が示されています。

このようなツールにより、旅行代理店やアナリストが不要になる可能性があり、長期的にはコスト削減やサービス向上が期待されています。

その一方で、新たな技術の導入により労働者が失業したり、新たな機会が生まれたりすることもある点も指摘しています。

データの質も重要であり、Expediaの場合、データは公開され、更新されることが前提となっています。

一方、Gartnerのビジネスは、データは非公開であり、専門家によって作成されたケーススタディやインサイトが含まれています。これらのデータから得られる助言は単純なデータ分析にとどまらず、独自の視点やパターン認識を含んでいます。

Generative AIであるChatGPTは、こうした専門家の役割を完全に置き換えることはできませんが、より一般的なクライアントの質問に対応するなど、生産性向上に寄与する可能性があるとしています。

Generative AIの技術が広まり、労働者が新しい技術を使いこなすスキルを身につけることで、イノベーションと生産性向上が促進されるかもしれないとしています。

Generative AIの波は2019年には起こりませんでしたが、2024年には実現する可能性があるとガートナーでは予測しています。

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