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教育の情報化に関する手引書

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文部科学省は、平成21年3月31日、小・中学校等の新学習指導要領に対応した、「教育の情報化に関する手引き」を公表しました。

本手引の中では、児童・生徒への「情報教育」や教職員への「教科指導におけるICT活用」、そして、「校務の情報化」の具体的な進め方等が掲載されています。また、「学校におけるICT環境整備」や情報化に関わる取組みの全体をサポートする教育委員会・学校の推進体制についても解説されています。

本手引書の目次は以下のとおりとなっています。

第1章 情報化の進展と教育の情報化   
第2章 学習指導要領における教育の情報化   
第3章 教科指導におけるICT活用   
第4章 情報教育の体系的な推進   
第5章 学校における情報モラル教育と家庭・地域との連携   
第6章 校務の情報化の推進   
第7章 教員のICT活用指導力の向上   
第8章 学校におけるICT環境整備   
第9章 特別支援教育における教育の情報化   
第10章 教育委員会・学校における情報化の推進体制

特に、第6章の校務の情報化については、今後本格的な導入が進んでいくことが期待されます。校務の情報化により、業務の軽減と効率化が図られ、教育活動の質の改善へと結びつくことが考えられます。

また、第8章 学校におけるICT環境整備にもあるように、世界と比べても日本の教育におけるICT環境は必ずしも進んでいるとはいえません。特に、地上デジタル放送の普及に伴い、学校現場の地デジ対応に対応したテレビのデジタル化が進んでいくことでしょう。このテレビがIPTVに代表されるようにネットワークにつながり、教育コンテンツのオンデマンドでの視聴ができるようになるのかが個人的には興味をもっています。

それから、忘れてはならないのが、第5章の学校における情報モラル教育と家庭・地域との連携です。学校裏サイトやネットいじめについても現在においても深刻であり、ICT教育が進めば進むほど、情報モラル教育についてはさらに踏み込んだ対応が必要となってくるでしょう。

いずれにしても「教育の情報化に関する手引き」は、学校現場の方々にとってなかなか読み応えのある内容ではないかと感じているところです。

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