アップルのiPhoneが日本に上陸することは・・
年末になるといろんなテーマで2007年のランキングが発表されます。12月18日、東京IT新聞は「2007 ITキーワード番付」を発表しました。西の横綱には“iPhone・iPod touch”、そして東の横綱は“ニコニコ動画”です。大関には“PASMO”と“Twitter”そして関脇には“ホワイトプラン”と“Android”が入っており、2007年はまさにWeb2.0が定着と深化が進行し、そしてモバイルが注目を浴びた年だったと言えるでしょう。
そしてモバイル分野で今後注目なのは、WiMAXと言われる次世代高速無線通信です。12月18日、総務省は、次世代高速無線通信用に新たに開放する2・5ギガヘルツの周波数帯の事業免許を、KDDI陣営と、ウィルコムの2社に30メガヘルツずつ割り当てる方針を内定したという報道が一部ありました(関連記事参照)。
KDDI陣営とウィルコムの2社に内定したというのが正しければ、NTTドコモとソフトバンクは大幅な戦略の練り直しが必要とされると思いますが、決着がついたこの時期に、NTTドコモとソフトバンクが、アップルのiPhoneの交渉が明らかになりなりました。(ITmedia 関連記事参照)。記事によるとドコモのほうが優勢のようです。
KDDIも同様に交渉していたようですが、ビジネスモデル確立は難しくauへの投入は見送る模様です(CNET 関連記事参照)。
iPhoneやiPod touchが2007年のランキングの上位に毎回登場し、顧客基盤は根強いこと等から日本市場においてもiPhoneの上陸はある程度の成功は収められるのではないかと考えられます。NTTドコモの株価もiPhoneの報道を受けて前日比1.70%と期待の高さが伺えます。
電気通信事業者協会(TCA)が12月7日発表した携帯電話の11月の純増数を見てみると、ソフトバンクが191,600、auが107,200という純増数に対して、NTTドコモは48,200とまだまだ苦戦しています。
iPhoneの上陸は日本の携帯市場にとっては大きなインパクトを与えることが予想されます。NTTドコモとアップルが組めば、ブランド力の高い商品になることが予想されます。ドコモがiPhoneを投入することにより、そろそろ本当の反撃が始まり、DoCoMo 2.0(ドコモ2.0)はさらに進化していくことができるのかもしれません。