日本は何番目?留学生受け入れ大国はどこか知っていますか?
前エントリーは、自国の学生が留学する数について書いたが、本エントリーは 国ごとの留学生の受け入れ人数について記したい。
さて文科省の唱える「留学生30万人計画」をご存じだろうか?
「留学生30万人計画」は、日本を世界により開かれた国とし、アジア、世界の間のヒト・モノ・カネ、情報の流れを拡大する「グローバル戦略」を展開する一環として、2020年を目途に30万人の留学生受入れを目指すものである。
それでは世界の留学市場はどのようになっているのだろうか?OECDの提供するデータを基に、弊社で集計したデータが下記である。
| 順位 | 国名 | 留学生受入れ数(人) |
| 1 | アメリカ | 684,807 |
| 2 | イギリス | 534,555 |
| 3 | オーストラリア | 271,225 |
| 4 | ドイツ | 263,972 |
| 5 | フランス | 259,935 |
| 6 | カナダ | 195,544 |
| 7 | ロシア | 160,955 |
| 8 | 日本 | 141,599 |
| 9 | スペイン | 98,611 |
| 10 | ニュージーランド | 70,883 |
| 11 | イタリア | 69,905 |
| 12 | オーストリア | 68,538 |
| 13 | 南アフリカ共和国 | 62,731 |
| 14 | 韓国 | 59,194 |
| 15 | ベルギー | 55,057 |
| 16 | スイス | 53,901 |
| 17 | オランダ | 49,137 |
| 18 | スウェーデン | 44,849 |
| 19 | チェコ | 34,992 |
| 20 | サウジアラビア | 31,754 |
| 21 | アイルランド | 29,297 |
| 22 | ギリシャ | 26,834 |
| 23 | デンマーク | 26,181 |
| 24 | トルコ | 25,838 |
| 25 | ポルトガル | 19,223 |
| 26 | ポーランド | 18,356 |
| 27 | ハンガリー | 18,154 |
| 28 | ノルウェー | 15,737 |
| 29 | ブラジル | 14,734 |
| 30 | フィンランド | 14,097 |
| 1-30位合計 | 3,420,594 | 83% |
| 留学生全体 | 4,119,002 | 100% |
元データ: OECD Education at a Glance
(※OECDデータでは中国は調査外である)
さて、受け入れ大国ベスト3は、アメリカ・イギリス・オーストラリアである。 一位のアメリカは誰もが予想するところかと思うが、68万5千人、次いでイギリスが53万5千人、3位がオーストラリアで27万1千人である。 見事、英語圏である。オーストラリアは地理的に、環太平洋のアジア圏からの 留学人気が高い。(別資料では、中国の留学生受け入れ数は32万8千人とされており、オーストラリアより多い)
留学先国は、留学元国に比べて偏よりがある。 ベスト30で留学先の83%を占めた。(ちなみに留学元はベスト30で59%) 当然のことながら、先進国が多い。
母国語が英語以外の上位留学先国は、ドイツ、フランス、ロシア、そして日本である。 日本は8位、14万2千人である。
留学生30万人計画ではこの数字を2020年には倍増しなくてはならない。結構道のりは遠いのだが、 折しも2020年は東京五輪。留学生が増える呼び水には確実になるであろう。
さて、それでは留学生を増やすために、各大学はどのような努力をしているのであろうか?WEBサイトの多言語化という観点から次エントリーで報告する。