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世界の名門大学のWEBサイトは何語で作られていると思いますか?地域ごとの違いは?大学WEBサイト多言語化調査より

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前エントリーでは、世界のどのような国が留学生を多く受け入れているのかを記述した

さて、それでは留学生を増やすために、各大学はどのような努力をしているのであろうか?
WEBサイトの多言語化という観点で、アークコミュニケーションズで調査したことを報告する。

ある機関が実施している大学ランキング上位大学において、国ごとに各大学のWEBサイトがどのような言語で記述されているかを調べた。
地域(国)ごとの特性によるWEBサイト多言語化の差異を調べるために、英語圏からは、受け入れ大国上位のアメリカ(1位)、イギリス(2位)、オーストラリア(4位)、カナダ(7位)、ヨーロッパ地域の非英語圏からはドイツ(5位)、フランス(6位)、オランダ(18位)、アジア地域の非英語圏らは日本(9位)、中国(3位)、韓国(15位)を抽出した。
結果は下記の図のとおり。

Fig01

日本の大学の英語WEBサイト所有率は100%!
トップ400にランクインした日本の大学は16大学あったが、すべて英語WEBサイトを所有していた。流石にこのクラスの大学は英語サイトを持っていて当たり前???(ちなみに日本の一部上場企業のサービス業種における英語WEBサイト所有率は34%と低い)

●調査対象169大学において、英語WEBサイトの所有率は98%。さて例外はどの国?
ワールドワイドで見ても、このクラスの大学の英語WEBサイト所有率は100%かと思いきや、持っていない大学が2校。それは・・・どちらもフランス。

●母国語が英語の国のWEBサイトの多言語化は進んでいない。
各々の国でトップ20大学を調査したところ、オーストラリアはすべての大学で英語のみのWEBサイトしか所有していなかった。イギリスとアメリカでは1校だけが他国語のWEBサイトに対応していた。カナダはフランス語に対応した大学が20%あったが、ケベック地方を中心にフランス語が母国語の人々がいることを考えると、留学生向けと言うより、自国向けと考えるべきであろう。
グローバル言語である英語が母国語の国の多言語化が低いことは予想してはいたが、留学生大国である中国人向けに中国語のWEBサイトがもう少しあるかと個人的には思っていたのだが。

●アジアのほうが、ヨーロッパより第三言語のWEBサイト対応が進んでいる
ヨーロッパの非英語圏の国々の大学において、WEBサイトの第三言語が共通化されているわけではない。フランスではスペイン語対応が多く、ドイツではフランス語、オランダではドイツ語であった。地理的・歴史的影響により、第三言語がばらける傾向にある。
対して、アジアは第三言語として中国語のWEBサイトを持っている大学が圧倒的に多い。(母国語が中国語である中国はハングル語)

●多言語化先進国はなんと日本!
日本のトップ16大学の英語WEBサイト所有率は100%、中国語に対応している大学が75%、韓国語に対応している大学が50%と他の国々と比べても圧倒的に高い。

留学派遣大国である、中国(1位)、韓国(3位)を近隣に抱える地理的条件と、日本語という特殊性によるディスアドバンテッジを考えれば、非常に的を射た対応と言えよう。

調査レポートはこちらからダウンロードできる。

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