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フォワード型からミッドフィルダー型のリーダーシップへ

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野田総理のコメント(毎日新聞)が興味深い。

私も含め(得点を狙う)センターフォワードになりたい人はいっぱいいる。しかし、この党に一番必要なのは一人一人が存分に力を発揮する態勢だ

一昔前ならたとえ話は野球や相撲だったのに、サッカーがそれだけ市民権をとったというこれまた面白い視点で、本日日経新聞スポーツ欄にも書かれていたが、私が言及したいのは、リーダーシップのほうである。

従来好まれていたと思われるフォワード型(父権的)リーダーシップからミッドフィルダー型(母性的)リーダーシップを時代が求められる時代にかわりつつあるなぁと感慨深いからだ。(※父権的、母性的という言葉で表したが、もちろん男性が父権的で、女性が母性的という意味ではない。)

確かに、世の中の調子が悪くなると、フォワード型リーダーシップが好まれる傾向にある。皆が迷っているときに、「こっちだと」と言ってくれる人に誰だってすがりたい。しかし、そういう人の中には、思慮浅く「こっちだ」と言い切る輩もいて、皆で危ない橋を渡ってしまった不幸な歴史もある。

一人ひとりの力が増してきている現代、多様性のある現代では、ミッドフィルダー型リーダーシップのほうが機能する予感が私の中にはある。

そして、このミッドフィルダー型リーダーシップで思い出すのは、母校、ケロッグビジネススクールの目指しているリーダーシップである。

“Think Bravely: We believe that business can be bravely led, passionately collaborative, and world changing.”

<プロモーションビデオ>約1分。

ケロッグのschool cultureは昔からcollaborative だったのだが、ケロッグに対する理解が薄い人の中の一部には、「それって、受身の仲良しクラブじゃないの?」のような勘違いがあった。

私自身も、ケロッグに通うまで、collaborativeにこんなpassionateでproactiveでdecisiveな要素があるとは理解してなかった。

さて、若いころフォワード型のリーダシップを目指していた私だが、今はミッドフィルダー型のリーダーシップを目指している。会社を立ち上げ当初は、残念なことにゴールを決める実力があるスタッフがいなかったのだから、自分でドリブルしてゴールを決めたのは、それはそれで正しかったのだと思う。

しかしながら今は、スタッフもそろい、組織の力を最大限にするにはミッドフィルダー型がよいと信じている。

それじゃ、フォワード型からミッドフィルダー型に簡単に変われるのかというと、そうはいかない。

ついつい自分で最前線に行ってしまったり、自戒したら今度は、必要な時に、前に出なかったり。(優秀なミッドフィルダーはいいタイミングで前線に出るが、あれを見習いたい!)

さて、心配していたワールドカップ・アジア3次予選の北朝鮮戦は、予定通り開催するようだ。台風に負けるな!

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