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絶対作りたい自社広報用語の日英併記の用語集

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翻訳の仕事をしていると、いかに企業が社内で普段使う用語が、その会社独自の用語なのか気がつくことが多い。

社外向けの広報においては、Brandingの観点からも、理解のしやすさの観点からも、用語を吟味して統一する必要がある。

そこで、用語集が活躍する。
部署名・人名・商品(サービス)名・キャッチコピー・専門用語などを拾って、用語集にすると便利である。
そして、グローバル時代の昨今は、用語集を日英併記で作ると、社外に翻訳を発注する時はもちろんのこと、社内におけるPR/Marketing Materialの制作でも役立つ。

アークコミュニケーションズの用語集の例を言えば

(株)アークコミュニケーションズ<=> Arc Communications Inc.
代表取締役<=> President and CEO
大里真理子<=> Mariko Ohsato
広がるビジネス、深めるコミュニケーション<=> Communicate Locally, Market Globally
グラフィック制作<=> Graphic Design

などと、数十個程度ある。
そして問題になるのが用語集のメンテナンスである。

日本語でもそうだが、部署名や製品名は変わる。日本語が変われば英語も変わる。または、日本語が変わらなくても、よりこなれた英語の表記に変えたくなる。

そして弊社の場合は、日本語と英語の広報担当が別なので、どちらがこの用語集をメンテナンスするのか、その連携が問題になる。(英語の広報担当を主にしたほうが、漏れがなくなるというのが現在の見解だが)

一番の問題は、言葉(特に英語名)をころころ変えたがる社長がいることである(爆)

用語は変え出すときりがないので、大きい組織ほど割り切り、いったん作ったら変えないことも重要である。小さい組織のアークコミュニケーションズは、社長のせいで頻繁に用語が変わってしまうのだが、なんとか担当は必死の思いで用語集を更新してくれている。

今回英文プレスリリース作成において、またしても一部の英語表記を変更してしまった。。。。そうすることで、過去作ったマテリアルとの不整合はますます拡大し、そろそろ英語表記もフィックスしなければと腹をくくった。

用語集を持つ意味は、「前回大里さんはこの言葉はこう英語表記すると言いましたよ!」という証拠作りの一面もある。

皆の認識をそろえ、チェックリストともなる用語集作りはお薦めです。

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2011.9.14自社は冷静さを失うので、他社の英文プレスリリースを作りたいの巻

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