自社は冷静さを失うので、他社の英文プレスリリースを作りたいの巻
アークコミュニケーションズは、日本市場へ進出する海外の顧客のマーケティングコミュニケーションサポートを強化したいと思っている。日本国内は少子化だ、不景気だと、メディアは自嘲気味だが、世界で見れば、まだまだ日本は魅力的な市場。現在アークコミュニケーションズの翻訳と通訳サービスの売上の1~2割は海外からの顧客だが、その比率をもう少し高めたいのだ。
そこで、従来あった英語のコーポレートサイトに加え、翻訳サービスと通訳サービスの英語サイトを作成した。まずは英文でプレスリリースを行い、googleのadwords広告を中心にプロモーションをすることにした。
さて、アークコミュニケーションズは英文プレスリリース作成サービスを提供しているが、今まで顧客のために書いたどのプレスリリースよりも、今回の英文プレスリリースはニュース性が薄い(爆)
「国内なら英語のWEBサイトを作りましたでも少しはニュース性があるかもしれないけど、米国市場だとゼロだよなぁ」と、いきなりプレスリリースを作るのが嫌になってしまった。
クライアントの広報の仕事をするのは楽しいのだが、自分の会社の広報の仕事をするのはつらい。
というのも、広報担当として考えていたはずの私が、いつのまにか経営者としての私の立場に変わり、「取り上げるべきものにニュース性がないといくら記事で取り繕ってもむなしいなぁ」と自分の経営者としての能力に自虐的になるからだ。
クライアントが同じような気分になり沈んでいるときときは、だいたい下記のようなことを言って、背中を押している。
・お客さんは自分の会社のサービスにいつも接しているので、「目新しい」と感じていないだけで、私から見たら「ニュース性」はありますよ
・いつもいつも満塁ホームランは打てないですよ。ホームランではないけど、ポテンヒットの価値は十分ありますよ。
・ご自身は満足じゃないのでしょうけど、出さないより出したほうがよいのは明白ですからね。
こうコメントしながら、ニュース性が少しでも増すよう少々切り口を変えて小さな改善をすると、お客さんも、堂々巡りから抜け出してくださる。
今回ばかりは、私をクライアント扱いして、私の背中を押してほしい・・と某スタッフにお願いした。心得たものでスタッフは・・・笑って私の背中を押し・・・私のQuoteまでアドバイスしてくれた。
そして、出来た英文プレスリリースが↓
提携しているビジネスワイヤで配信した。
英文プレスリリース特有で、裁量余地があって便利なのは、Quote(引用)部分だ。
日本語のプレスリリースではあまり見られないが、関係者のコメントを引用するテクニックだ。
当初作ったQuoteはなんだか当事者気分になって、スコープの小さいコメントをだしていたのだが、少し、経営者のポジションで話すコメントになったかな。
自社の英文プレスリリース作成は精神衛生に悪いので、是非、他社の英文プレスリリースを作成させてください(笑)
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2011.9.13ニュース性が薄いと思ってもやっぱり出したいプレス(ニュース)リリース
2011.7.28 提供できるサービスを明示する:英文プレスリリース作成サービス開始