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1に節電、2に寄付、3に通常の役目を果たすことの優先順位をそろそろ逆転させたい

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震災以来、被災していない私たちが出来ることとしてずっと言い続けていることがタイトルの通りである。しかしながら、そろそろフェーズを変えてよいのだと思う。

大停電の可能性があると騒がれていた当初は、「節電の緊急性が高く、アークコミュニケーションズも冷蔵庫の電源を切ったり、蛍光灯を三分の二に減らすなど、工夫した。7月からの電気需要が増大する時期での対策を考える必要はあるものの、輪番停電もなくなり、ここ2か月は優先順位を落としてよいと思っている。

寄付については取り急ぎ3月に行ったが、これからは別の形での被災地への支援~労働力の提供や、復興のために被災地からの購買~にシフトするのもよいかもしれない。

そして、「通常の役目を果たすこと」こそ、今一番に取組みたい。

当初は、「出来るだけ普通の生活に戻って、経済活動を縮小させすぎないこと」と言っており、ビジネス界に長く身を置く者として、震災で日本の景気が必要以上に著しく冷え込み、結果として復興が遅れることをかなり懸念していた。
9.11においてニューヨーク市長が「お金を使って下さい」と呼びかけたその心境である。

しかしながら、日本において震災直後から、「自粛をやめよう!」と声高に言う勇気はなかった。(私もそこら辺のところは日本人である)
「通常の役目を果たす」という表現が、一番受け入れやすいかなあと思って、途中で文言を変えた。
と言うのも、震災直後に知人が、「災害が起き、節電や自粛が会社から言われる中、そもそも会社に来てパソコンの前で通常の仕事なんかをしていていいのかと思う」とつぶやいているのを見て、これはまずい!と思ったのである。

世の中の仕事のほとんどは必要なものである。一見無駄に見える仕事だって、投資のネタ探しのための活動になっていることが多い。
しかしながら、どうしても今しなければいけないという仕事はそう多くない。
震災で、急ぎの仕事がない限り自宅待機だと命令が出れば、ほとんどの人は会社に行かなくてすむはずだ。

だからと言って、自分がしている小さなひとつひとつの仕事に価値がないわけではなく、その仕事をしなくなると、間違いなくボディーブローのように経済活動をゆっくり低下させていく。

「通常の役目を果たすこと」
自分自身を振り返っても、やっぱり心が落ち着かなくて、そわそわしていたと思う。妙に力が入ってブログも書いていた気がする。
ゴールデンウィーク明けには通常の役目が果たせるように、心も体も充電させて休暇を過ごしたい。

みなさんが、思い思いのゴールデンウィークを楽しめますように!

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