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企業のスポーツへのスポンサーシップ:費用対効果をどうはかるのか?

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今日の日経新聞スポーツ欄に、日本コカ・コーラのスポーツマーケティング担当部長の橋爪達也氏が、早稲田大学院でスポーツとスポンサーシップの研究に取り組むことが大きくとりあげられていた。なかなか興味深い記事である。

スポーツに直接関係のある会社(ナイキ、アディダスなど)はもちろんのこと、スポーツに直接関係のない、大手コンスーマー向け商品を販売する会社も、スポーツ事業に巨大なスポンサーをしている。マクドナルド、ソニー、VISAキリン、・・・

特に差別化しづらい商品には、スポーツが与えるイメージ(巧みさ、美しさ、さわやかさ、公正さなど)と感動のストーリーが商品のイメージアップにつながる、と言われている。

しかしながらその効果を定量的に把握するのは難しく、無理に定量化すると、感覚的な評価値に比べて過小評価のように感じられる。そして、このように測定できない効果は景気が悪化するとたちまちコスト削減対象になる。

この記事を私は、企業側ではなくスポンサーを募る側で読んだ。

我が愛するスキーオリエンテーリングは超マイナー競技である。メジャー競技すら、このような苦労をしているのに、ましてやマイナー競技はどのようにして企業にスポンサーのメリットを伝えるのか、私にはよいアイディアはなかった。

だから、大里真理子個人のポケットマネーではスポンサーしても、アークコミュニケーションズ代表取締役としてはスポンサーしないことになってしまった。よって、他の企業へのスポンサーシップのお願いもほとんどしていない。(※2011.9.28追記:方向転換。マイナースポーツとベンチャーのコラボを模索中!クロスカントリースキーの日本代表恩田祐一選手をサポート!

ビジネスにおいてもスポーツにおいても、そして人間のすべての営みにおいて、「熱意」は人を動かす。だから、「熱意」をもって口説けた選手・競技が、企業から何かしらの援助を得ているのだが、企業側にしてみれば、寄付のつもりに近い援助であろう。

マイナースポーツではその熱意すら通じないこともよくあり、熱意に加え説得力がなければ、発展性がないのは、明白である。

来年はこのことについて主体的に取り組んでみようかなぁ。(※追記:実行しました)
企業側にもスポーツ側にも身を置くことが出来るのが私の強み(?)なので。

橋爪さん、是非研究発表成果をご公表ください。参考にさせていただきます<(_ _)>

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