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新しいもの好きのIT系講師が日々進化するテクノロジーに悪戦苦闘!!

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Robop1020119_2  2009年9月20日(日)~21日(祝・月)にETロボコン関西地区大会が開催されました.
 関西地区大会の会場は,昨年に引き続き京都コンピュ-タ学院京都駅前校をお借りし,開催いたしました.会場へはJR京都駅から徒歩10分もあれば到着できる好立地条件の場所で,アクセス面は大変すばらしいところにあります.また,会場は6Fにある約500名収容可能なホールを用い,1Fエントランスに全参加チームの提出モデル図を貼りだし,懇親会も開催できるなど環境面でもETロボコンを実施するには十分な施設です.
 今年の関西地区大会は,50チームがエントリしたものの3チームが棄権したため,47チームで競技を実施しました.
 来場者状況は下表のとおりです.当初,シルバーウィークの5連休ということもあり,ほとんど見学者がいないのではないかと運営サイドでは不安に思っていましたが,昨年に比べ一般来場者も多く,選手も含め300名を超える大会となりました.ご来場いただきました皆様ありがとうございます.

  競技会(1日目) 懇親会(1日目) モデルワークショップ
(2日目)
参加チーム関係者 212名 133名 162名
来場者(一般,スポンサー,メディア関係者など) 97名 3名 11名
合計 309名 136名 173名

◎例年になく白熱した1日目の競技会
Robop1010508  地区大会の1日目は,各チームが実装したLEGO Mindstormsを用いた走行競技が実施されました.今年の大きな変更点は,なんといっても新しい走行体であるLEGO Mindstorms NXTを用いた2輪倒立振子型ロボットの採用です.非公式には,このBlogでもご紹介してきましたように,6月にET WEST杯,7月に関西LEGO競技会を開催し,実践の場で競技の実績はあるものの本大会での使用は初めてとなります.
 従来のRCX走行体と比べ,なんといってもスピードが遅いという点で,コースの周回もRCX走行体が2周で競い合うのに対して,NXT走行体は1周勝負となります.そのため,コース上に用意された難所(点線で記された新ショートカットや線が円状になっているツインループなど)も1回勝負となる点が,これまでと異なって難所攻略の成否が獲得ポイントを大きく左右するといっても過言ではない.
Robop1010634  ところで,地区大会を勝ち抜いた上位チームは11月にパシフィコ横浜で開催されるチャンピオンシップ大会に出場することができます.今年は全国で350チームを超えるエントリがあったため,チャンピオンシップ大会に出場できるチーム数も狭き門となっています.関西地区では,RCX走行体が6チーム中1チーム,NXT走行体が44チーム中5チームのみがチャンピオンシップ大会に出場できる権利を獲得できます.実に関西地区からは12%のチームしかチャンピオンシップ大会には出場できません.
 そんな狭き門を目指して,各チームは例年になく1走目から果敢に難所を攻めていたのが,今年の大会の大きな特徴です.例年ですと,完走率が低く(去年は36.2%),危険を冒して難所を攻めるよりまずは着実に完走を目指すという走行が割合としては多かったように思います.それに比べ,今年は最初から最後まで難所を目指すチームが多数存在し,司会進行を担当していた私としても非常に手に汗握る実況が続き,楽しませていただきました.今年の関西地区大会で一際各チームが悩まされたのが,今年から新たに追加された難所であるトレジャーハントです.この難所は,途中でライントレースする線がとぎれているため,来た道を戻っていくか,障害物の間をすり抜けて,本線に復帰するかのいずれかの戦略をさいようすることになります.
Robop1010317  コース上の難所付近には各地区で独自にオブジェを自由に配置することができ,関西地区ではトレジャーハントの行く手を阻むオブジェとして二条駅,そして難所通過の判定を行うポール代わりに舞妓さんのペーパークラフトを設置しました.特に,各チームを悩ませたのが,舞妓さんのオブジェでした.多くのチームがトレジャーハントの通過ポイントを取得するものの,その後本線に復帰する際にことごとくこの舞妓さんに接触して走行体が玉砕していきました.恐るべし舞妓さんパワーです.NXTが正面からタックルしても一切倒れることなくそこに君臨したのです.実にその阻止率は100%でした.競技会後の懇親会でも,話題は舞妓さんのことで持ちきりで,「あの舞妓さんは強すぎる」というクレームも多々いただきました.おそらく,11月のチャンピオンシップ大会では各地区からオブジェを集める予定があるようなので,関西地区からは舞妓さんが横浜に出張することになると思います.ぜひ,チャンピオンシップ大会に出場するチームは舞妓さんに跳ね返されないようにNXTを鍛えておいてくださいね...

Robop1010372Robop1010382_2Robop1010705

 さて,今年の関西地区大会の競技記録を下表にまとめておきましょう.

走行体 RCX走行体 NXT走行体
チーム数 6チーム 41チーム
完走率 50.0%
(INコース:50.0%,OUTコース:50.0%)
51.2%
(INコース:61.0%,OUTコース:41.5%)
最速タイム INコース 43.6秒 45.6秒
OUTコース 43.9秒 45.5秒
最小リザルトタイム INコース 19.0 5.6
OUTコース 3.6 -28.5
難所ポイント取得回数※1
()内はポイント取得率※2
新ショートカット 1回(16.7%) 17回(41.5%)
ツインループ 3回(50.0%) 6回(14.6%)
トレジャーハント 1回(16.7%) 11回(26.8%)
ゴール後停止 2回(16.7%) 22回(26.8%)

※1:難所ポイント取得回数は,1回の走行で該当の難所ポイントを複数取得できた場合でも1回とカウントしてます.また,難所を完全に攻略した回数ではなく,難所の途中でリタイアしてもポイントを取得した場合は1回とカウントしてます.
※2:ポイント取得率は,全チームに対するポイント取得チームの割合を表します.ただし,ゴール後停止は,INとOUTの両方で取得可能なため,チーム数の2倍を母数として算出しています.

 この結果から特徴的な事柄が3点あげられます.

①NXT走行体の最速タイムは45秒台
 普通にコース上を走行しても50秒台後半~60秒台というのがやっとなので,それを上回るにはショートカットをうまく利用するしかない.OUTコースにはもともと新ショートカットがありますが,INコースの場合はドルフィンジャンプが必須となります.いかに,走行距離を短くするかがNXT走行体にとっては重要になってきます.

②難所攻略に違いが?
 RCX走行体では,ツインループを50.0%のチームがチャレンジしているのに対し,NXT走行体ではわずか14.6%にとどまっています.一方,新ショートカットについては,RCX走行体がわずか16.7%に対し,NXT走行体は41.5%ものチームがチャレンジしています.後者は①に記載したとおり,少しでも走行距離を短くしたいという考えがNXT走行体の方が強く出た結果と考えられます.それに対し,ツインループについては,1回あたりのボーナスポイントが10秒しかないため,危険を冒してまでポイントを取る必要性はないと判断したチームが多かったのだろう.おそらく,ツインループを1回まわるためにはNXT走行体だと10秒くらいかかってしまうのでリザルトタイムとしては±0といった結果を生むだけです.今回,NXT走行体ではツインループに入るものの,ループは通らずS字でショートカットするというチームも多く存在していました.
 勝ちにこだわった戦略が各チームでよく練られていた結果がそのまま競技結果に表れたといってもいいかもしれない.

③NXT走行体のOUTコースの完走率が低い
Roborobop1020103_2   NXT走行体では,INコースの完走率が61.0%と高い結果を残しているのに対し,OUTコースの完走率が41.5%と低い.まずOUTコースには新ショートカットがあり,そこを果敢に攻めるも本線に復帰できずリタイアという光景を多数目撃しました.また,その先に今年から設けられたトレジャーハントに果敢にチャレンジするチームも11チーム存在したことになるが,ここでも本線に復帰できなかったチームが多数いました.先ほども記載しました例の「舞妓さん」によって,完走率は10%くらい落ちていることでしょう.果敢にチャレンジした結果がこのような数字として表れたのでしょう.みなさんのチャレンジ精神には敬意を表します.

 チャンピオンシップ大会では,いかに難所を確実にクリアし,NXT走行体の場合は走行距離を短くするかが上位に食い込む鍵となりそうです.いまから11月のチャンピオンシップ大会が楽しみです.

◎ETロボコンは走行だけでなく,モデルも重要!!
Robop1010818  地区大会2日目は,モデルワークショップが開催されました.ETロボコンでは,1日目の走行結果と事前に提出いただいたモデル図の評価結果により総合結果が算出されます.したがって,いくら速く走行してもモデルがまったくできていなければ総合順位は下がってしまいます.そこで,モデルワークショップで各チームが提出したモデルの評価結果を審査員から発表する場を設けています.
 また関西地区では昨年と同様,モデルワークショップ後に50分間の分科会の時間を設け,4つのテーマでそれぞれの興味のある内容を聞けるようになっています.今年は,下記の4つのテーマで分科会が開催され,みなさん熱心に参加していただけました.
  1.ETロボコンの上手な使い方 ~ランチセッションその後・・・~
  2.2009年度モデルで見えたモデリングの落とし穴
  3.モデリング相談所
  4.モデル鑑賞ツアー ~気になるあなたのモデル審査ポイント~

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 分科会の後は表彰式が開催され,競技部門,モデル部門,総合部門の上位入賞チームが表彰されました.みなさんおめでとうございます.

Robop1020104_2Robop1020173

 今年のETロボコン関西地区大会は終了しましたが,ETロボコンとしては11月のチャンピオンシップ大会までまだ熱い戦いが続きます.ぜひみなさんも引き続きご声援をお願いします.チャンピオンシップ大会に残ったチームの皆さんは上位入賞目指してがんばってください!!

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松尾 圭浩

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株式会社富士通ラーニングメディアでIT系インストラクターを担当。主に、ネットワーク、運用管理、オブジェクト指向を実施。 趣味は、Notes/Domino

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