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Lotus Knows EXPO 2011開催 その1 ~少し趣向を凝らした基調講演~

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Img_1920 10月7日にザ・プリンスパーク東京、10月14日に梅田クリスタルホールでLotus Knows EXPO 2011が開催されました。
毎年この時期に開催されるIBM Loutsのプライベートカンファレンスです。
今回は、私も東京の2つのセッションを担当させていただきました。数回にわけてLotus Knows EXPOの様子をご紹介します。

・ニュース番組風な東京開催
東京開催と大阪開催で大きく異なったのは基調講演です。
東京開催ではアナウンサーの中田有紀さんがニュース番組っぽく進行しながら、いくつかのコーナーが設けられていました。
まず最初にIDGジャパンCIO Magazine編集長の福田氏がモデレータとなって,集中討論会が開始されました。基調講演でいきなりディスカッション?と少し意外ではありましたが、「日本企業を強くする人と組織の能力アップの秘訣を問う ~次の10年を勝ち抜くためのコミュニケーションと協業のプロセス革新に向けて~」というテーマで話しが進んでいきました。
SNSはプライベートではないためセキュリティの観点で企業コミュニケーションツールとして採用に踏みとどまっている現状や本音が出過ぎておっかないと思っているなど現状を少し垣間見ることができました。なお、SNSやソーシャルウェアが導入されることにより、わからないことはわかる人に聞けばよいということが行いやすくなるのも事実で、企業としてみれば効率化につながるのかもしれない。一方で、各個人の専門性が高まってしまうことも事実で、各人のナレッジを企業としていかに育成していくかといったことをしっかり考えておく必要があるなあと話を聞きながら思いました。

Img_1921 ディスカッションの後は、IBMの三浦さんからIBM Vision「ソーシャルウェアがつくる新しい日本企業の姿」というテーマで講演がスタートしました。
Gartnerの予測「仕事は非ルーチン化して揮発的となり、相互に複雑に絡み合い、まさに”寄せ集め”といった特色が強まる」という言葉を最初にあげ、人と人がつながりあう重要性を認知し、今後ビジネスの世界にもソーシャルを導入することが重要であることを説明されていました。自社でもいかにソーシャルの文化を浸透させるか・・・ちょっと考えてすぐには答えは出そうにありませんが,検討してみたいテーマではあります。

さらに,基調講演では,ソーシャルウェアに関する素朴な疑問にお答えするコーナーもありました。IBMの大川さんと行木さんのお二人の掛け合いで実施されましたが、ちょっと取って付けたような内容であったのが、微妙に面白かったです。ご苦労さまでした。ソーシャルを企業に定着させるのに必要なことは以下の3つとおっしゃっていました。
 ・サイトを賑わわせる.オピニオンリーダを設ける
 ・組織のトップを巻き込む
 ・インセンティブと連携させる
わかっていてもなかなか難しいよね~と思った次第です。

・ユーザー事例を中心とした大阪開催
__ 一方,大阪開催の基調講演は東京とは異なりユーザー事例主体のものでした。
栗本鐵工所様とリコージャパン様の発表で、いずれも特色があり面白い内容でした。
最初に事例紹介された栗本鐵工所様は、2008年7月からSNSを導入されているとのこと。技術者の教育において、SNSを用いて技術者同士の情報交換や情報共有を活性化させ、個人の力を向上させることを目標に据えて取り組まれています。また、単にツールを導入するだけでなく、SNSの使い方を少しずつ習得できるようなキャンペーンも実施されているようです。やはり、このユーザーフォローの姿勢が重要ですよね・・・ツールは導入することがゴールではなく、そのツールを使いこなして一定の成果を出すことが重要ですからね。現状では,特に拠点メンバーの利用が活発化しているようで、地理的に離れていてもSNSを用いてその距離感を縮めることができる良い事例だと思いました。
続いて事例紹介されたリコージャパン様は、京都ホテルオークラ様のNotes活用事例でした。すでに導入済みのLotus Notesの資産を有効活用した上で、さらにその活用方法を拡大するためにiPadを連携させるというものでした。クライアント環境をNotesクライアントからブラウザへシフトするため、NotesDBのWeb化は必要ではありますが、個人的にはとても潔い対応方法だなあと共感を持てました。中途半端にNotesクライアントとWebブラウザアクセスを共存させるより、どちらか一方とした方がパワーを集中できますからね。今後、iPad、iPhone、Androidのようなスマートフォン、タブレットの利用が増えるのは目に見えているので、Lotus Notesの今後を考えるとより簡単にWebアプリケーションが作成できる仕組みがほしいと感じました。

・Lotus技術者表彰2011のファイナリストに3年連続で選ばれました。でも・・・
2009年からスタートしましたIBM Lotusのビジネスパートナー各社の技術者にフォーカスを当てた技術者表彰が今年も東京の基調講演で発表されました。この技術者表彰には、以下の2つの部門が設けられています。

1. Lotus技術者表彰2011 Best Architect 賞
 最新Lotus製品の日本国内における普及に対して、先進技術を活用し顕著な貢献をした技術者
2. Lotus技術者表彰2011 Best Engineer 賞
 既存Lotus製品の日本国内での普及に対して、継続的に、顕著な技術的貢献をしている技術者

私は趣味がNotes/Dominoという単なる技術者ではありますが、毎年あつかましくもEngineer賞にノミネートさせていただいております。今年も、Lotus Knows EXPOの東京開催3日前にメールで事前にファイナリストに選出された旨の通知をメールでいただいておりました。いつもながら本当にありがとうございます。技術者として一つの励みになります。
今年で3年連続でファイナリストに選出していただいておりますが、その中から選ばれるWinnerにはなったことがなく、今年は・・・やっぱり駄目でした。
あと一歩というところで今年も届かなかった~まあ、M-1グランプリでは笑い飯は9年連続ファイナリストになって最後に悲願を遂げたので、私もまだまだ精進が足りないのでしょう。(比べる対象が違いますね・・・)
今年見事Winnerになられたみなさんおめでとうございます!

今後も引き続き、おはようからおやすみまでNotesで、がんばっていきます!

では、担当したセッションについては次回の記事で・・・

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