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【ETロボコン チャンピオンシップ大会出場への道 その3 ~2005年度参戦記~】

●やや薄曇りの大会当日

大会競技会場  完璧に走れるようになるまで時間は待ってくれないもので、いよいよ大会当日を迎えました。72日。天候はくもり空でたまに日が差すかなあという状況でした。このロボコンにとっては、天候による部屋のなかの明るさの変更が致命傷となりかねないだけに少し神経質になってしまうところです。

 会場に到着するとすでに、競技場がセッティングされており、いよいよ本番という緊張感が高まってきました。午前中は、本番競技場を使用しての試走。JavaC言語チームとも1回目の試走では、ちゃんと動かない。ともに前日まで社内で用意したテストコースでは、走行していたものでした。これが、組込の“魔の外的要因”なのか?メンバー達に少々の焦りと、その場の独特の雰囲気に飲み込まれている感があった。

ピットでの最終調整  C言語チームについては、準備段階で会場の光センサの値を目視した際に、計算ミスをしてしまったのが原因とわかったのです。いくらすばらしいプログラムであっても、やはり人為的ミスが起こるとそれに対処するロジックが無いと組込の世界では通用しないということをあらためて実感できた良い経験でもありました。

 その後、2回目の試走ではC言語チームは無事完走でき、Java2回目の試走でも完走には至らなかったのです。

Javaチーム:「不死鳥伝説」実現せず!!

ショートカット走行中にリタイア  いよいよ午後になり、競技会が始まりました。独特の雰囲気の中、ことごとく前のチームがリタイアしていくのを目の当たりにし、緊張感がたかまっていく中、Javaチームこと「アクティブウィング」チームの1回目の走行が回ってきました。

 Javaチームでは不死鳥伝説をコンセプトにあげ、コースアウトしても、復帰ロジックで何度でもコースに戻ってみせるという意気込みでいざスタート。

 しかし、その意気込みとは裏腹に、最初のコーナに入ったところでコースアウト。しばらく、コース復帰を試みたものの全く復帰できずに1回目の走行はリタイアに終わってしまった。その後、2回目の走行もショートカット走行中に敢えなくリタイア。Javaチームのロボコン初戦は残念ながら、記録なしという結果に終わってしまったのです。

 大会終了後に、もう一度競技場で走行させたところ、なんとか1周完走できたことが救いでした。

C言語チーム:着実にまずは完走を目指す戦略で!!

無事第1走目で完走  C言語チームこと「KnowledgeWing」チームの順番は9番目に回ってきました。そこまで、16チーム中、なんと完走はわずか4チーム。1回目の走行はアウトコースでもあり、点線ショートカットを走行するか、地道に走行するかの選択の分かれ目となりました。

 状況から考えると、完走がかなり困難な大会となっているため、KnowledgeWingチームでは、まず第1走では確実に完走を目指すため、ショートカット走行を捨てる戦略を採用しました。この戦略は功を奏し、2周無事走破!!タイムは、1132の堂々たる結果を残しました。

 全チームが1回目の走行を完了した時点では、わずか7チームだけが完走。その時点で、KnowledgeWingチームは暫定5位と、十分に、上位入賞をねらえる位置につけていました。

 第2回目の走行が始まると、各チームの戦略は明らかに完走狙いに切り換えられていくのがわかり、着実な走行が目立ち始めました。KnowledgeWingチームの2回目の走行順番が回ってきた時点では、16チーム中7チームが完走。もう一度完走して、確実にタイムを稼いでおきたいという思いもあったが、1回目に完走したことにより記録があるため、2回目の走行では果敢にもオフロードへのチャレンジを決意したのです。

 結果こそ、オフロードで停止しリタイアとなってしまいましたが、困難な課題にチャレンジしたことはとてもいい経験になりました。

 KnowledgeWingチームの2回目走行が終わった時点で、暫定6位。その後も、完走チームが続出し、じわじわとKnowledgeWingチームの順位を追い抜いていき、そしてすべての走行が終了しました。結果は...

●祝!!10位入賞

最終競技結果 10位入賞  最終的に、走行48チーム中、完走チームは16チームとちょうど3分の1という厳しい結果に終わったのです。その中で、KnowledgeWingチームは見事10位に入賞しました。

 これで、11月のチャンピオンシップ大会出場権を獲得したのです。非常にうれしいと同時に、また11月まで苦労の日々が続くのだという不安もありました。しかし、新たに実践的な勉強の場を得られたことに感謝し、チャンピオンシップ大会での上位入賞を目指したいと、あらためてメンバー一同結束を誓ったのです。

参加メンバ全員で記念撮影  比較的手軽に組込の世界を経験できるこのETロボコンは、一見簡単にロボットが動いているように見えるのとは大幅に異なり、組込ソフトウェア開発の難しさをあらためて実感できる実践の場です。また、大会をとおして、他社の組込技術者との交流も図れ、貴重な体験ができました。来年は東京チームも参戦予定!?らしく、社内でも継続して参加していこうという雰囲気になっています。

 ぜひ、皆様も来年の大会出場を検討されてはいかがでしょうか?(その場合は、私たちにとって、ライバルチームとなりますが...)

(2005年度の参戦記については、富士通ラーニングメディアのHPに掲載されていたものですが、HPリニューアルとともに破棄されたためこちらに再掲します。)

松尾 圭浩

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松尾 圭浩

松尾 圭浩

株式会社富士通ラーニングメディアでIT系インストラクターを担当。主に、ネットワーク、運用管理、オブジェクト指向を実施。 趣味は、Notes/Domino

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