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クライアントの言葉に傷つくことのあるSIの方や、SIの言葉に何か騙されているような気がしているクライアントの方へ

« 2012年12月15日

2012年12月24日の投稿

2013年1月31日 »

先日、オールナイトのイベントにバンドで参加しまして、その帰りにまたやってしまいました。そう、忘れ物をしたのです。

何を忘れたか、と言えば、・・・エフェクターボードなんです。

エフェクターボードって何?って普通の方は思うでしょうね。まぁ端的に言えば、楽器の音色を加工するエフェクター、という機材がありまして、それらが小物なので、まとめておくケース状のものです。このケース、ステージ等で使う際には、見事にフタ部分が外れるようになっていて、薄い板部分だけが残るため、ギタリスト等が足で操作する際に、そのまますぐセッティングできる、という利点があります。

ちなみに自分のものはこんな感じ。

Photo_2

これを帰ってくる際のどこかで置き忘れてしまったのです。

渋谷発の急行川越市(東京メトロ副都心線・東武鉄道乗り入れ)行きに乗り、小竹向原で乗り換えようとした際、向かい側ホームに止まっていた電車に一旦乗ったものの、その電車がよく見ると保谷行き(西武鉄道乗り入れ)だったので、慌てて降りて、次の電車を待って、なんていうトリッキーな動きをしたこともあり、最終的にどこで置き忘れてしまったかの記憶もありません。

気づいたのは、最寄り駅を降りて歩いて家に帰る途中のすぐでした。

「あれ?なんで俺こんなに荷物軽いんだ?そういやエフェクターボードは・・・?」

後の祭りです。何度も乗り降りしたからなんじゃないか、と。とりあえず最初の東武鉄道に聴いてみます。東武鉄道川越市駅の方に連絡し、しばらく後に確認させてもらいましたが見つかりませんでした。 西武鉄道保谷駅の方にも連絡し、しばらく後に確認させてもらいましたが見つかりませんでした。

一旦家に帰り、そうそう、東京メトロは、と思い、以前に試した方法をやってみることにしました。東京地下鉄株式会社は、忘れ物の問い合わせを、電話で受け付けるだけではなく、問い合わせフォームから内容を記載しておくと、最大2回のチャンスで探してくれて連絡をくれるシステムがあります。

■東京メトロ お忘れ物をしたときは
http://www.tokyometro.jp/support/lost/index.html

<引用:問い合わせ後の自動応答メールより>

○忘れられた当日から3日目までにお問い合わせいただいた場合・・・
メール到着の当日と3日後に検索を行い、それぞれ検索結果をメールにてご回答差し上げます。

○忘れられた当日から3日以上経過してお問い合わせいただいた場合・・・
1回のみのご回答とさせていただきます。

○当検索システムは、拾得状況を文字情報のみでお調べしております。画像などで確認できないため、お客様のお品物であるか特定できない場合がございます。

※類似品の多いもの(傘・手袋・マフラー類)
※小さなもの(かぎ、アクセサリー等)
※特徴の少ないもの(めがね、帽子等)

上記のお品物につきましては、お問い合わせいただきました日時に拘わらず、1回のみのご回答とさせていただきますのでご了承ください。

<引用終わり>

ここに賭けてみることにしました。ただ、祝日と重なった日曜日、ということもあり、当日の回答は諦めた方が良いのかな、とも思ってました。

しかし、エフェクターボードと直接書いてわかるものなんだろうか、と思いますよね。だから自分も「黒いアタッシュケースのようなもの」「横幅70cmぐらい」「厚み10cmぐらい」「ステッカーが貼ってあります」とか特徴を書き込みます。これが朝7時30分ぐらいのこと。

午後、東武鉄道、西武鉄道のお客様センターの方に再度問い合わせてみます。荷物は後から出てくることもあるからです。やはり無いようです。

午後3時半前ぐらいのこと。らしき荷物があるらしい旨の連絡がメールで入ってきました。

<引用:連絡メールの一部>

お問い合わせのございましたお忘れ物(黒アタッシュケース)につきまして、東京メトロお忘れ物検索システムによりお調べいたしましたところ、それらしいお品物が○○線の××駅にございます。

※一部諸事情により加工

<引用終わり>

急いで連絡してみます。どうやら確定のようです。ホント助かった!嬉しい!

東武鉄道の方も西武鉄道の方も極めてご丁寧な対応をしてくださるのですが、ある意味こういう問い合わせフォームで事前にご連絡できていて、出てきた時に探してもらえる、というのは非常にありがたいです。

ただ、これ、結構東京メトロとしては大変な工数掛かってるんじゃないだろうか、とも思います。なんせその東京メトロの言う「お忘れ物検索システム」に対して、問い合わせをした人の忘れ物に対する書き方と、届けられた駅の方が特徴を書いておく内容が、「これ、同じもののこと言ってるんじゃないかな」というのはたぶんその内容を判断する”人”のセンスによるのでは、と思うのです。そういう意味では、お客様センターの方がやってくださってるのか、忘れ物総合取扱所の方がやってくださってるのかわかりませんが、その方々のセンスに感服せざるを得ないのです。

・・・いや、そもそも自分が忘れ物をしなければ、そちらの方にも、ましてや無関係だった、東武鉄道や西武鉄道の方々にもご迷惑をおかけすることも無かったのですが。はい、すみません。

なので、東京メトロの「お忘れ物お問い合わせフォーム」を利用する際には、できる限り、細かく特徴を書いておくことをお奨めします。こんなものでも出てくるのですから。

ちなみに、もっとお恥ずかしい話をすると、このエフェクターボード、忘れたの今回が初めてじゃないんです。一度目はライブハウス自体でした。その忘れたきっかけはまた今度、として、二度目もあり、二度目は、丁度一年半ぐらい前、しかも同じように東京メトロに忘れており、問い合わせフォームを使い登録したところ見つけていただき、しかも今回と全く同じ駅で見つかったという・・・ホント懲りないというか学習しない奴ですね。

本当に申し訳ないです。

【ご参考】

今月の東京メトロのフリーペーパーでは丁度忘れ物総合取扱所の方が特集されてました。昨日その忘れ物を取りに行く最中に丁度手に取り、こういう人達に助けられてるんだなぁ、と改めて感謝していたのでした。

TOKYO METRO NEWS 2012年12月号
http://www.tokyometro.jp/enjoy/freepaper/news_info/2012/2012december/pc/#page=19

t-senoo

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プロフィール

妹尾 高史

妹尾 高史

某輸送用機器製造メーカー勤務。国内四輪販売会社向けのITによる業務支援企画部門所属。
ミニ鍵盤奏者、という新しいミュージシャンカテゴリーを開拓中。

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