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クライアントの言葉に傷つくことのあるSIの方や、SIの言葉に何か騙されているような気がしているクライアントの方へ

« 2012年12月7日

2012年12月15日の投稿

2012年12月24日 »

社会人に成り立ての頃、新卒で入った会社には工場実習、という制度があった。

今のルールは変わったかもしれないけど、当時のルールとしては、

1)入社後、会社に自宅から通えない人は、寮住まい(もしくは個人での賃貸)になるので、その寮および賃貸住宅近所の工場で、

2)入社後、会社に自宅から通う人は、会社とは距離のある別のロケーションにある工場にて寮住まいにて、

それぞれ2ヵ月行う、というものだった。

自分の場合は、2)に該当していたので、寮住まい、となった。学生時分でも自宅から通っていたので始めて自宅を離れた暮らしだった。

同じタイミングで工場実習を行う新入社員が2)のケースで約20~30名居たと思う。二人部屋でそれぞれ昼・夜の勤務が重ならないようなシフトだった。要は自分が働きに出ている時、もう一人が部屋に居る、という格好。

だから同じシフトの人間が常に10~15名ぐらいは寮に居るってこと。

寮の食堂には売店も併設されていてお酒も買えたような覚えがある。今でこそコンビニがあちらこちらにあるやん、という話もあるけど、その当時、その寮の近辺にちょっと出掛けていって行けるようなコンビニどころか店も無かった。さすがに今、Google Mapとかで見るとあるにはあるようだけど、やはり1.5kmは行かなきゃいけないらしい。

ある日の夜、別の奴の部屋でみんなで集まって飲もう、という話になった。で、まだ新入社員で夢も希望もあった頃なので(?)、将来どうなりたいか?、という話になった。

実は工場実習に入る前に配属先は決まっており、配属先に1日、挨拶がてら出勤した後次の日から工場実習に入る、という形になっていたので、工場実習中は、ある意味、自分がどういう所で働くことになるか、というのは部署名だけはわかってた。

4~5名で飲んでたような記憶がある。将来のこと、なんて飲みのネタとして話すことになっても、どうしても照れくさいところもあり、みんなそれ程真面目には言わなかったような。ま、車が好きだから、最終的には車の企画したい、とかいう人も居たような居なかったような。自分は配属先が希望と異なっていたのでそもそもどんな仕事かも想像できてなかったし、かと言って「これ」と思える何か、がある訳でも無かったから、全く何を言ったが覚えてないけど、きっと大したことは言ってないのは間違いない。

そんな中、工場実習に入るまえの研修期間中に普段からちょっと高慢ちきな発言をする(かと言ってそれ程何かができる訳でも無い)、でも元々希望してたとおりの部署に入ることができた奴がこう言った。

「俺はねぇ、偉くなって多くの部下を使えるようになりたい」(※原文どおりでは無いと思う)

・・・つい、言ってしまったのだな。

「お前、偉くなる、ってのはちゃんと仕事ができて、ってのがあって初めてできることだろ。調子に乗るんじゃねぇよ。だいたい、お前、人を使うってことがどういうことかわかってんのかよ」(※こちらも原文どおりでは無いと思う)

半分は茶化すような、でも半分はまたこいつカッコつけやがって、という所もあり、かなりキツイ口調で言った気がする。

・・・その後殴り合い寸前まで言ったような。いや、何発か殴り合ったんだっけ?何しか小競り合いが続いた上で他の奴に止めてもらったことは覚えてる。

「お前なんかと飲んでられるか!」

「こっちもじゃボケー!」

とか言いながら部屋に戻る。元々の部屋を提供していた、その輪の中に居た奴は迷惑だったに違いない(苦笑)

※前述の人物像の描き方は、当時の自分の思いとしてのバイアスがかなり入ってると思う。今は縁もゆかりもないし、絶対こんなブログ読んでないだろうし、そんなことも覚えてる訳も無いだろうから、ついつい書いてしまうが、許せ、○○。

それはさておき。

あれから20年程して、それなりに社会人、というものをやると、周囲のことがおのずと見えてくる、というのは本当で、ま、少なくとも今の会社においては社長、というものになることは絶対ない。それどころか・・・(以下自粛)。自分より若くて優秀で、ちゃっちゃとステージをクリアしていく人達を多く見る中、自分のポジショニングをイメージするのは非常に難しい気がする。

野心は完全に失ったから、と言える程の聖人君主でも無いけど、前述の、自分が批判したような絶対的自信家でも無い中で、別に偉くなる・ならない、ではなくて、また、自分の日常生活を含めた人生の生き方、ではなく、ただ単純に、自分のビジネス社会での生き方、というのには未だ「こうだ」という明確なプランが無いのも事実。恥ずかしいことに。

そんな中で表題の件のようなことを、先日、賞与面談で上司から言われてしまったものだから、ちょっと悩んじゃって・・・。思わず自分自身に問い掛けてみる。

  • あなたがしたいことは何ですか、5年後。
  • あなたは自分の実力をどう評価してますか。
  • あなたは今の自分の実力で、その5年後にしたい、と思っていることができますか。
  • 足りない、と思うことがあれば、何か努力してますか。
  • あなたは今の会社でしたいことは何ですか、5年後
  • あなたが5年後したいことと、今の会社でしたいことは一致していますか。
  • あなたは何のため働いてますか。
  • あなたは今の仕事に満足していますか。
  • あなたの働きは、今もらっている給料と一致していますか。
  • あなたの働きは、今の会社から独立して、誰かから直接対価、として受け取るとした時、今もらっている給料とほぼ遜色無い、と言えますか。
  • あなたの働きは誰かの役に立てている、と思いますか。
  • あなたがそれを行うことで、他の人が行うのとは違う価値が出せている、と思いますか。

とても「不惑」とはなれない中、本日また誕生日を迎えて43歳になってしまったのでした。

t-senoo

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妹尾 高史

妹尾 高史

某輸送用機器製造メーカー勤務。国内四輪販売会社向けのITによる業務支援企画部門所属。
ミニ鍵盤奏者、という新しいミュージシャンカテゴリーを開拓中。

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