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クライアントの言葉に傷つくことのあるSIの方や、SIの言葉に何か騙されているような気がしているクライアントの方へ

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2009年12月17日の投稿

2009年12月27日 »

えっと。

以前のエントリーで書きましたが、密かにビジネスを目的に、自分の所属する部門の非公式Twitterアカウントを取得し、書き始めました。

その後、ひょんなきっかけから、とりあえず会社として、では無いものの、所属長等にも知れることとなり、とりあえず自分達の提供するサービスとしては準公式アカウントとしてどさくさに紛れて認めさせる(?)ことができました。

とりあえず、アカウントとパスワードを自分以外、と言っても、部門の中で、訴求系のことをやっているスタッフにはまず展開してみて、自由に書き込んでみてよ・・・ということはやってみたものの、結果としてメンテナンスしているのは現状自分だけ。

で、自分は自分で、元々業務として携わっている訳でも無いので、具体的に「自分達の提供サービスの訴求」という意味で見た場合、Twitterでつぶやける何かがある訳でもなく。

そりゃぁ社外秘なんかでも書いてみればもしかしたら話題になるのかもしれないけど。当然、そんな訳にはいかない訳で。

だからと言って、自分という一個人が、自分達が提供しているサービスにおいて、何か特別なキーファクターとして存在している、だとか、世間に対して既にPRできていて知られている、という訳では無いので、じゃあ、どこの馬の骨ともわからん奴の一挙一頭足を書いたところで何もおもしろいと感じてもらえはしないだろう、と思うと、ついつい何か公式発表できることぐらい、と自ずと会社のプレスリリースと同じ単位ぐらいのことしか書けなかったり。

結果として、例えば、うちの部署の人間がテレビに出るよー、なんていうことも本来はつぶやいておけば良かったものをと、後から気づく、というていたらく。

じゃあ一方で、自分は相変わらずTwitterを利用していないのか?というと実はそうではなく、まぁ、正直、自分個人のアカウントは放置しっぱなしなのですが、自分の今やっている一つのバンド用に作成したアカウントは、それはもうしょっちゅう見て、書き込みしてます。

何が違うんだろう?

と考えた時に、個人のアカウントとも、部門のアカウントとも違う明確な利用理由があることに気づきました。

1.他に対話する接点が無いから
2.知名度そのものが無いので、訴求する手段としてなりふり構ってられないから

そして、

3.自分自身の書き込みが、(別に自分がリーダーな訳でも何でも無いですが)他のメンバーにとって害を与えるものではなく、むしろ一人称の同体としてみなしていいと、自分自身が信じ切れているから

という結論に達しました。

この書き込み担当である自分が「信じ切れている」というのは非常に重要で、もし、他に参加しているバンドで同様にTwitterをやってお前書き込め、と言われたら、実は難しいかもしれません。現状のところ、とりあえずこのTwitterアカウントを作成したバンドに関しては、方向性や「何がおもしろい?」と思えるかの理念がバンドメンバー間で共有できていると自分は思えているので、そのバンドのアカウントにおいては自信を持ってTwitterで色んなことを書いたり、フォローしてくれた人に対して返答することができます。

これは企業でも同じでは無いのか?と。自分が部門の準公式アカウントに対してすらすらと書き込むことができないのは、自分=部門の総意、として言える状況に無いからなのでは無いか、と。所詮言い訳ですけどね。だったら、自分が部門の総意で良いですよね?とそれなりに筋を通して確認をすれば良いだけかもしれませんが。

ただ、逆に、世の中で言う、Twitterで成功を掴みましたよ!的な企業にしても、その根幹にあるのは、その担当者がどれだけその企業において一人称になり得たか?、それは自発的、多発的問わず、権限を獲得したか与えられたか、叱責されることなく見逃されているか「お前には何も与えてなくてもちゃんと会社の代表として適切な表現ができている」とその会社の誰もが認める存在になり得ているか?ではないか?と改めて思った訳です。

逆にTwitterで失敗しましたよ!的な企業においては、一人称として対応することができず、「ああ、こんなこと起きているけど、自分が勝手にこう反応したら、逆に社内で問題になるんじゃ無いか?」と躊躇している間に波紋が拡がるのでは無いか?と。

そういう意味で、Twitterというツールの有効性や可能性は十分考えられるけど、それを運用するためのスタッフへの教育や権限の付与、という所がどこまでされるか?というのがやっぱり鍵なんでは無いかな?と思う今日この頃です。

追伸:でも同業他社さんの公式を見ると・・・そのフランクさに逆に驚いたり(笑)

t-senoo

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妹尾 高史

妹尾 高史

某輸送用機器製造メーカー勤務。国内四輪販売会社向けのITによる業務支援企画部門所属。
ミニ鍵盤奏者、という新しいミュージシャンカテゴリーを開拓中。

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