こちらの続きです……。ユーザビリティを考える上で、テスターを呼ばずアクセスログから解析できることが、Webユーザビリティー考の都合良いところです。
私は、日ごろ幾つかを併用してユーザー動向を監視しているのですが、まずは1つ目のツール紹介です。
ページ間の移動動向を知るためにWebdruidを好んでます。このツールはオープンソースのアクセスログ解析ツールでして、Debianなどaptなパッケージ管理であれば、apt-get install webdruidと指定してサクっとインストールできます。設定方法はソフト名でググればたくさん……。
Webalizerとそっくりな外観を持ち(Webdruidが派生かな?)、上記リンクの公式サイト「LET ME SEE!」で実際の雰囲気を見ることができます。
私は前述のように幾つかのツールを併用しているのですが、Webdruidではほとんど「Top followed paths」と「Users flow」(例:左下画像)しか見てません(^^;
この2つの画像生成は、Cookie(リファラー)を用いてページ間移動の推移を表示してくれますが、ユーザビリティーを考える上でとても役立ってくれます。
もちろん……、このような解析表示は商用アクセスログ解析ソフトの○○○○○や○○○○○○などでは当たり前な実装でして、この数倍いろいろな視点から過保護な表示をしてくれます。
しかし、Webdruidがオープンソースであること、シンプルでありながら必要最低限を満たしていると思うため好んでます。もちろんパーソナルサイトで使う場合、無料ってのはとてもありがたいところでして、感謝です。
さらに私の場合、Webdruidの「Top followed paths」と「Users flow」のデータを横取りしてRRDtoolに渡し、日々のページ間移動動向をグラフ化しています。
ユーザビリティーを考える上で、この「経路の監視」こそが活きてきます。さらに末端ページのいわゆるページビュー(PV)を横目にすれば、訪問プロセスと結果が把握できるわけです。いわゆるPV把握だけでは、改善するための材料にはならず、ユーザビリティーなど考えられません(サイト規模にも依存しますが)。
実際に考えていくシーンは? といえば、私は「Top followed paths」と「Users flow」の表示結果、そして上記のグラフを見つつ、実際のページを横目にし、アバターを妄想しつつその動きを想像します。
ココをたどってこっちに行って、この情報だから、こっちへ行っただろうな、フムフムなどと……。そうすると、ここにこの情報を置いておけば、こっちにも行ってくれるのでは? などと微笑んだりして(汗、汗 とて~~もとても地味な作業です(^^;
これほどまでGoogleの類で末端ページにダイレクトに飛んでくるケースが多い昨今、トップページインデックスさえ誘導が完璧であればイイ、と思い込むのは浅はかなところです。もちろんWorld Wide Web自体がそのコンセプトですが、Google様の成果によって情報は探しやすくなり=掲載先のドメイン価値は、それほど重要視しない方向にあるように思えます……。
そして…、実は、ユーザビリティーという言葉を意識する人はごく少数。ほとんどの人は、サイト内でどのリンクをクリックしページを移動するかなど意識していないでしょう。多くの人に聞いてみても、目立ったから何となくここをたどったとしか言ってくれないです。
このため、ページ上で変化の無いところは、見えていても無視していると考えられます。そりゃ……、すべての情報を凝視していては、洪水に飲まれ頭がグッタリ疲れてしまいます。このような背景からも、目的のものがページ上の個々のパーツを無視される存在にすべきものか? 無視されないようにするためにはどうすべきか? と最適化して考えるのが次のステップです。もちろん、本来見せたいメイン情報以外で変化が在りすぎると、訪問者を疲れさせちゃいます。
あ~、仕事中に逃避してしまった(汗 原稿整理に戻ります。
ここでカチッ(キッチリではない、汗)と書いていくならば、それは本サイトの企画にすればよいのではないだろうか?? という疑問が……(汗
Special
- PR -mizu | 2005/06/17 15:22 |
なるほどです。ページ間移動が見えるソフトって、他にどんなのがあるんですかね? |
なしかる | 2005/06/18 01:57 |
ただ、これだとページのデザインのユーザビリティが分からないですよね~ |
よし | 2005/06/18 04:22 |
デザインそのものにユーザビリティーって考えると複雑になってくるので…、Amazonのように余計なデザインを廃しているような方がかえって好感持てますけどね。なので、例えばデザインは最初文字サイズと色調だけの単調なものにして始める、など区別する必要があるかと。 |