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2013年3月8日 » |
ちょっと感傷的な告白からはじめよう。
僕は子供の頃親の仕事の都合で転校を繰り返し、小学校4つ、中学校3つに通った。
あまり深い付き合いを考えても、すぐに別れが来ることを子供ながらに理解するから、自然に表面だけのつきあいをするようになった。最初の頃こそ文通をしたりと、仲良くなった友達や気になる異性との交流を続けていく気にもなれたが、すぐにそういう面倒くさいことはしなくなった。仲良くなっても、人を家に招くようなこともなくなった。
今なら、スマホがあってメールがあって、LINEでもSNSでもなんでもいいから離れていても友情を育む、もしくは維持することは簡単だろうが、当時はそんなものはない。高校に入る直前に横浜から横須賀に移り住んだが、高校は横浜。同じ中学の友人とは当然断絶されるし、片道1時間半かかるうえに全く方向違いに帰るから、通学時間も誰とも共有できない。大学は高田馬場だったが通学時間2時間半は、一人暮らしをするには遠すぎず近くもない微妙な距離だったから、同じような気分をさらに4年間持つことになった。
今から思えば、モバイルインターネットが普及していない時代は、距離の遠さは人間関係の遠さであった。もちろん本を読むことや音楽を聴くことはできたから、知識や感覚を内面に溜め込む時間は豊富にあったが、それでも誰かとすぐにつながれるという現在の環境は、非常に恵まれたものだと思う。
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