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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

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■ 日本のケータイメーカーは生き残りたいなら iPhoneに学ぶべきだ

僕は、前にも何回も書いているが、iPhoneに勝てるケータイを開発するチャンス(と資金)を与えられたとしたら、嬉々として全力を投じてこれに取り組むだろう。今の日本の携帯電話開発者で、志を一つにしている人は決して少なくないと思うが、違うのだろうか。

iPhoneの筐体には、ボタンと言えるような存在はわずか3つだ。電源スイッチ、マナー切替、音量変更、の3つである。その他の機能はすべてソフトウェアで制御されている。
なんという潔さだろう。ここにはスティーブ・ジョブズの美学と、OSとハードウェアを一貫して造っているAppleならではの”仕事”がある。

iPhoneを制御しているのはiPhone OSと呼ばれるOSだが、基本構造はMac OS Xと同じとされている。
現代のOSはほとんどがマルチランゲージシステムであり、一つのOSで簡単に利用者の居住国に合わせた設定が可能だ。(また、ハードについても100 - 240V対応の電源が標準でつく)つまり、一つの製品を、仕様を変えずにどこにでも輸出することができる。

iPhone以外のケータイおよびスマートフォンは、ほとんどが物理的なキーボードを持っているので、ここまではうまくいかない。が、それでも英語圏であれば問題ないし、配列が近いQWERTYキーボードをJIS対応させたりすることは簡単だから、まあなんとかなる。しかし、日本のテンキーとなるとややこしくなる。

どのような機能、どのようなUIを与えるか、OSを自分で開発するか、AndroidもしくはWindows Mobile(PalmのWebOSはオープンにはならないんだろうな)を選択するかは分からない。また、機能やデザインはどう造っていくべきか、それは一概には今決めがたいが、少なくとも タッチパネルとソフトウェアキーボードだけで操作させるべきだろう。それだけは間違いない。
間違ってもハード的なキーボードも同時に載せようなどと思わない方がイイ。どっちつかずはやめること。その潔さこそがiPhoneから学ぶすべてだ。


■ 恐ろしいことにガラパゴス化はこれからが本番

ガラパゴス市場のどこが悪い、と開き直る人がたまにいるが、これは本当に哀しい。
こういう人たちは分かってない、ガラパゴスはたまたま奇跡的に生き残っているからガラパゴスなのだ。周囲から孤絶しているからこそ、独特の生態系のままいられただけだ。長い歴史の中で、独自の生態系を持っていた地域はたくさんあった。しかし、それは人間の大陸間の長距離移動が頻繁に行われた結果、どんどん消し去れて平準化されていった。(例えばオーストラリアは人間と犬によって多くの生物が絶滅した)

つまり、今の日本のケータイ事情は、まだまだガラパゴス化が突き進んで、その結果絶滅するのか、隔絶した状態で小規模で生き残るかという途の岐路にある。同時に、まだ世界標準をリードする存在として立ち上がるチャンスもまだある。いまならまだ間に合う、と僕は思っている。だからこそ声を大にして言いたいのである。

ノキアが日本から撤退したという事実を、業界の中にいる人でもあまり深く受け止めていないのは困ったことだ。
閉鎖的な日本市場をこじ開ける努力をするよりも、撤退して別の市場に投資した方がはるかに効率的だと彼らが考えたということは、我々がノキアに見捨てられたということに他ならない。「君たちは勝手にすればいい、僕たちは他の国でたくさん売るよ」、というわけだ。(もしAppleにも見捨てられたらどうする?)

日本のケータイが、日本国内の特殊な事情によって独自の進化を遂げてきたことはいい。それによって過去何年もの間、僕たちは快適なモバイルライフを送ってこれたということことも否定しない。しかし、日本市場は、ケータイの普及率からすれば十分に成熟しきった。これまでのような急成長はありえない。あるとすれば、二つ。これまでとは違う、買い替えを促進させるような強力な商品力を持ったケータイを造るか、それとも 海外に輸出することを考えるか、だ。あるいは、その両方、つまり国内だけでなく海外市場にも売れる商品を開発するか、なのである。

しかし、それは容易なことじゃない。例えばテレビ。地デジ対応か否かという大きな境目にあって、しかも2011年にはアナログ放送が終わるとさんざん脅かされても、なかなか買い替えが進んでいない。どんな機能が必要なのか、どんなサービスとの連携がいるのか。iPhoneのマネだけではなく、真似た上でそれを超えるにはどうするかを真摯に考えないとならない。それは相当難しい。

だが、それでも、いまこそ方向転換をすべきだと僕は思う。そしてユーザーとして、そういう”ケータイ”を待ち望んでいることを大きく声を上げて叫ぶべきだと思う。そんなクールなケータイを造ってくれれば買うぜ!と。

+ 僕はもひとつ別の叫びを。僕に造らせてくれ、と^^
だれか、呼んで^^;


+2. うーん。誰もUIの話、してないですよね。よく読んでもらえるとうれしいなあ

hiro

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プロフィール

小川 浩

小川 浩

株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。ソーシャルプランナーユニット「オガワカズヒロ」のクリエイティブディレクター。著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Facebook超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「アップルvsグーグル」など。

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