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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

« 2007年1月9日

2007年1月10日の投稿

2007年1月14日 »
昨日から4回掲載の予定で、「日刊スポーツ」紙でWeb2.0の特集の連載がスタート。
僕が監修しています。

今日は掲載紙を送っていただき、中身を確認できたが、実は昨日キオスクであらかじめ買ってみたところ、載っているはずの20面に記事がない。というより、やや電車の中では読みづらい記事が載っているではないか^^;。

送ってきていただいた新聞と、全く同じ、と思いきや、若干紙面の構成が違う!
スポーツ新聞を買う習慣がない僕なので、なぜそういう違いがあるのかはわからない(どっちも首都圏版だし・・・)。
まあ、いずれにしても、こういう一般紙、それも比較的柔らかい内容が多い新聞にまで、このキーワードが載るということは、普及がそれだけすすんでいるってこと。うれしいよね。

++ 最近、テレビCMでも、Web2.0 を口にするものがあったりする。
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2007年1月のMacWorldで、ついにAppleは大きな決断を示した。Apple,Incへの社名変更、つまり、自らをもはやコンピュータメーカーではない、と世間に示したことである。

同時にiTVとして知られていた家庭用映像デバイスをApple TVと名称変更をし、そして噂のiPhoneのリリースを発表した。特にiPhoneは、世間の予想を遥かに超える洗練したUIを備えた、まさしく革新的なプロダクトになった。

Mac OS Xで動くケータイ。これこそ世界中のMacファンの心をつかむ夢のケータイじゃないか^^。世界でハードとOSを両方作っているPCメーカーはAppleだけだが、今度はケータイにおいても自前のOSとハードを両方持つ希有な存在になった。
僕は数年前に、自分のマルチデバイスでのネットサービスに、Click, Tap, Talkというコピーをつけていたのだが、iPhoneはまさにそういうプロダクトになっている。


Introducing iPhone

iPhoneは、いわゆるスマートフォンの部類に入る。画面の大きさを犠牲にしないかわりに薄くして、軽量化している。
さらに、スタイラスペンや物理的なキーボード、操作ボタンなどの一切排除して、ソフトウェアによる操作に思い切って特化した。(だから軽くできたともいえる)

機能的には、iPod(と一言でいうが、音楽・映像プレーヤー)、電話機能、Webブラウジング、メーラーをオールインワンにしたものだ。Mac同様、Widgetsが動くが、逆に、「ああ、Widgetsって、モバイルのために開発してたのかな」と思わせるくらい、しっくりする。また、ネットの利用については、デモをみる限りは、基本的にURLをタイプするという行為は推奨していないようだ。キーワードで検索して、出てきた結果をクリックする、という操作が基本になるように思う。実際僕も、URLをたたくことは稀で、たいていはSafariやfirefoxのブラウザ設置された検索窓に、キーワードを入れてWebを立ち上げている。この検索窓がWebの起点になる、ということを、iPhoneはよく分かっていると思う。

モバイルPCに近いといってもいいが、Mac nanoとかMac Mobileなどの名称のように、”Mac”の名を冠していないのは、このデバイスがクリエイティブな作業を行なう機能がいまのところないためだろうか。Macで作業をして、iPhoneで持ち歩け、という、iPodにつながる考え方のようだ。


操作は完全にソフトウェアによるもので、タッチパネルで動かすが、カーソルが小気味よく動き、クリックしたときに円状のカーソルがフッと少し大きく広がるのが視覚的にクリック感を与えてくれて、分かりやすい。

実際に触ったわけではもちろんないので、本当のところは分からないが、MacBook等のタッチパッドが指一本ではカーソルを動かし、指に本で触るとスクロールするような、直感的な仕組みを持っているが、これを踏襲しているかもしれない(そうあってほしい)。




文字入力はQWERTYのキーボードを、あくまでソフトウェアとして画面に表示する。やや小さいので指で押すのは窮屈かとも思うが、ジョブズからしたら、ニュートンの悪夢があるのでスタイラスは使いたくないし、ましてや文字認識入力などは死んでもイヤなのだろう。




Widgetsは、モバイルでみると十分な大きさと、さまざまな情報を表示させるうえでは最適なミニアプリになっている。データそのものはネット経由なわけで、アップデートする手間はいらないし、このiPhoneをカスタマイズするうえでは都合がいい。MacでもiPhoneでも使えるわけだから、なんとも嬉しい。



AppleはiPhoneで、iPodがなし得た革命をさらに持続させようとしている。その決意が社名の変更に表れている。
iPodが出たときに、(僕も含めて)ありとあらゆる人たちが、今更、と思ったし、今日までの成功を予想したひとは皆無だった。ケータイは、世界中のメーカーが洗練された、グッドデザインのプロダクトを多くリリースしており、数年前のMP3プレーヤー市場とは比べ物にならないくらい成熟しているし、競争も激しい。しかし、それでもiPhoneは、初代iMacがフロッピーディスクを思い切って切り捨てたことと同じように、物理的な入力デバイスを全て捨てて、ソフトウェアによってハードウェアをコントロールするという、シンプルな考え方で構築した全く新しいプロダクトだ。何かを生み出すためには何かを捨てなくてはならない、ということと、誰もがいまさら、と思う分野にこそ、イノベーションを起こすことができるし、そのチャンスを執念深く狙うことに活路を見出すという基本姿勢を、Appleは創業30年にして、いまだに持ち続けている。あまりに凄いじゃないか。


現在、僕は新しいサービスを作る準備中なのだが、みんなが「いまさら?」とか、「○○とどこが違うの?」と疑問を呈するような部分に対して、レーザーメスのように切り口を入れて革新を目指していきたいと思う。Appleが真にイノベーティブな理由は、自らの確信を素直に信じる勇気、なんだろうな。





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プロフィール

小川 浩

小川 浩

株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。ソーシャルプランナーユニット「オガワカズヒロ」のクリエイティブディレクター。著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Facebook超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「アップルvsグーグル」など。

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