Speed Feed:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) Speed Feed

モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

« 2006年1月16日

2006年1月17日の投稿

2006年1月19日 »

 Book Internet Seminar060126 Img Semmier Title1

2006年1月26日14:00〜17:00の日程にて、Eビジネス研究所とインプレスさんの共催でWeb2.0系のビジネスフォーラムが開催されます。GMOベンチャーパートナーズの村松取締役とご一緒させていただくことになったので、是非いらしてください。
Web2.0時代を迎えてベンチャーが何を考えているか、そして投資家サイドは何を思っているか。それを知るチャンスです。

場  所: U.S.エデュケーション・ネットワーク新宿校
東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー

詳細は:http://direct.ips.co.jp/book/internet/seminar060126/

Technorati Tags: ,

hiro

 データ量が増え、Webに参加するユーザーの数が増えると、リアルな世界には見られない面白い現象が生まれてくる。いわゆるLong Tail(長いしっぽ)である。

200601170058

図で分かるように、鎌首をあげている蛇を横から見たような格好をしている。これは実はネット特有の現象であるといえる。というよりも、環境容量の制限が無い世界でしか起こりえないと言った方がいい。

例えば、コンビニでは、POS(Point of Sales)というシステムで全店舗を結びつけていて、店舗ごとにどの商品が売れて、どの商品が売れていないかをリアルタイムで知ることができる。
(更に、客の性別やおおよその年齢、そしてその日の天気まで記録しているそうだ)
POSを使えば、売れている商品をどんどん補充して、より目立つ棚に置ける。反対に売れていない商品は棚を変えるか、店での取り扱いを止める。こうして、コンビニでは売れ筋の商品だけを取り扱うことができるようになっている。

ある程度のキャパで制限をかけられた世界では、Long Tailではなく、パレートの法則あるいは80:20の法則として知られる現象が見られるのが普通だ。上のコンビニの例で言えばよく売れている順から20%の商品が売上の80%を占める、という傾向が見えてくる。別の例で言えば、家の中で出るゴミの80%は、部屋の20%の箇所(例えば台所)から出る、などと言ったりもする。こうした例では前掲の図のように極端にアタマとしっぽに分かれるのではなく、比較的なだらかな曲線を描くことになるのだ。

ところが、Webの世界では、最近この法則が当てはまらない。逆に、よく売れている順から20%の商品の総売上よりも、その他の80%の商品の総売上のほうが遥かに大きくなっているのである。20%=アタマより80%=しっぽの売上の方が大きい、というわけだ。

これはなぜかと言うと、コンビニでは商品を置いておくスペースに限りがあるので、必然的に置ける商品の数が限られてくる。そのためにしっぽの長さにも限界があり、しっぽに当たる商品の売上も頭打ちになる。ところがWebであれば置ける商品に限りはない。従って、アタマとしっぽの差が極端に分かれながら、しっぽがどんどん長くなっていく。だから、しっぽの量がアタマの量を追い越していくことができるのである。

この現象をLong Tailと呼ぶ。このLong Tailがはっきりと確認されたのはAmazon.comの売上分析をした時であるとのことだが、Long Tailは売上だけに見られるものではなく、Webサイトのアクセス数(PV)やユーザー数など、ありとあらゆる指標に見られる傾向として、さまざまなネット上の事象を説明するために使われる重要なキーワードとなっている。Web2.0のトレンドを説明する上で代表的な用語の一つだ。

Technorati Tags: ,

hiro

« 2006年1月16日

2006年1月17日の投稿

2006年1月19日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

小川 浩

小川 浩

株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。ソーシャルプランナーユニット「オガワカズヒロ」のクリエイティブディレクター。著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Facebook超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「アップルvsグーグル」など。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
speedfeed
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ