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Appleの4~6月期決算が発表されました。売上高も純利益も前年同期比で20%以上も増えていますが、アナリスト予測は下回ったそうです。どれだけ期待が高いのかと思うほどです。売上高で前年同期比で59%増、純利益は同94%増と化物的に増えた前期と比較するのはちょっと違う気がしますが。

その好調なAppleですが、各種製品の出荷台数も発表しています。それをグラフ化してみました。

確かに、iPhoneの売上は少し落ちていると見られますが、私はiPhone 4S出荷後の4Q'11/1Q'11の伸びが大きすぎたためであって、2Q'12の数字は決して小さくないと思います。数字は相対評価するものですからね...

2012年の上半期(1H'12)が終わったので、iPhoneとiPadの2012年の出荷台数を少し予想してみます。

Gartnerからメディアタブレットの2012年の予想は出していて、iPadは7,298万台とあります。iPadの出荷台数は1H'12で2,884万台です。

2011年は1H'11が1,394万台、2H'11で2,655万台でした。2011年と同じ様な成長率を維持できるならば、2012年は2H'12で5,493万台で、トータル8,377万台になります。

ただ、iPadに関しては、iPad miniの噂があります。もし、実現されればiPadの販売台数は飛躍的に伸びる可能性があります(価格とサイズの意味合いで)。iPadに関してはGartnerの予想よりも増える可能性は十分にあると思います。

Gartnerはなぜか今年のスマートフォンの出荷台数予想を出していません(私が見つけられていないだけかも知れませんが)。

1H'12で6,113万台出荷しています。1H'11で3,889万台、2H'11で5,411万台でした。2011年並みに成長すれば、2H'12で8,474万台、2012年トータルで14,597万台に到達します。

現在サイズを変えたiPhone 5が既に噂になっていますので、2011年の数字を元にしてもあまり正しく予想することは出来ないでしょう。

iPhoneの2012年出荷台数は1.5億台を超えてくると思います。2011年が0.93億台だったことを考えれば、この数字はスマートフォン出荷台数の平均的な伸びよりも高い数字だと思うのですが。"iPhoneの2012年出荷台数を予測してみる"で1.9億台と予想していましたが、そこまで伸びないかも知れません。

Appleの4~6月期決算は、1~3月決算よりも低い成長率でした。ですが4~6月期決算の数字を単体で見る分には少しも低くないと思います。また、1H'12終了時点の数字を元にするとiPhoneもiPadも2011年から大幅に増えることは確かです。それはスマートデバイスでAppleの高い成長率を誇示しているようにも見えなくもありません。

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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