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IDCがスマートフォン市場において2016年にWindows PhoneがiOSを逆転すると予想を出しました。これはどの程度信頼性があるものでしょうか?

IDCは過去にスマートフォン市場予測を出しています。

スマートフォンの出荷台数は2015年に約10億台に
IDC、世界スマートフォン市場で「2015年にはWindows PhoneがAndroidに次ぐ2位に」と予測

どちらも4年後を予想していますが、それを現時点(2012/06)では答え合わせは出来ません。ですが、両方とも発表した年の予想もあります。それが以下になります。数字は全て%です。

■IDCの予想

Year Android Windows系 iOS Blackberry
2010 16.3 6.8 14.7 17.9
2011 38.9 3.8 18.2 14.2

残念ながらIDCは年毎のスマートフォンOSシェアを公開していません(私は見つけられませんでした)。

ですが、Gartnerは年毎のシェアを公開しています。それが以下になります。

■Gartnerの結果

Year Android Windows系 iOS Blackberry
2010 22.7 4.2 15.7 16.0
2011 46.4 2.1 18.9 10.9

両調査会社の統計データが違います。その差に関しては1Q'12のを比較してみると以下になります。

■両調査会社の比較(1Q'12)

Android Windows系 iOS Blackberry
IDC 59.0 2.2 23.0 6.4
Gartner 56.1 1.9 22.9 6.9

totalに関してはIDCが1.52億台、Gartnerが1.44億台と0.1億台近く差があります。このため、Androidには大きく差が開いていますが、それ以外の項目に関しては大きく差はありません。Gartnerのデータと比較しても大きく違っていないと思われます。

このため、IDCが2010/2011年のスマートフォンOSシェアの確度から予想も信頼度も評価できるのではにないかと思われます。

上部の2つの表(IDCの予想とGartnerの結果)を比べると、IDCの予想はAndroidの予想が得意とは思えません。予想の誤差の範囲(誤差の範囲もだすべきでは?)もあると思いますので、Windows系は外れているとは思いませんが。

このため、IDCのAndoridの予想に関しては2012年も大きく外れる可能性があると思います。

ただし、4年と言う長いスパンを正確に予想することは相当難しいと思います。Nokiaが支えていたSymbianがここまでスマートフォン市場で地位を落とすとは予想できませんでしたし、Windows Phoneが100ドルで販売されるとは思ってもいませんでした。2006年時点でAppleがスマートフォンメーカになるとはどれだけの人が予想できたでしょうか?

このため、調査会社の予想は話半分程度に読んでおくべきでしょうし、出来れば答え合わせをしたほうがいいと思うのです。何もIDCの予想の確度が低いと言うことではなく、調査会社の予想を楽しく読むのではなく、信じるのはドックイヤーのIT業界で無理があると思います。

私もこのような予想を読むのは好きなので、調査会社の方はバンバン予想を公開して欲しいものです。答え合わせは勝手にこちらでやりますので。

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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