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Dellから15インチサイズを搭載しながら薄型の製品が出ました。また、AsusからAndroidタブレットの変形タイプも発表されます。以下が最近発表された興味深い製品です。

「Eee Pad Transformer TF101」の“変形合体”を写真と動画で見る
これは“デルらしくない”ノートPC――「Dell XPS 15z」発表会
ThinkPadの未来をうらなう最初の一歩――「ThinkPad X1」発表会
エイサー、14型ワイド液晶2面を搭載した“タッチブック”PC「ICONIA F54E」
富士通、「Windows 7ケータイ」開発意図を説明

MacBookの影響からか最近はクールな製品が多くなったように思えます。Appleの好調がiPhoneだけが支えているわけではないのでしょう。

メディアタブレットの登場でノートPCは危機感があるように思えます。ノートPCの廉価なカテゴリ(ネットブックも含む)が、売り上げがおちているためです。侵食されるか、融合するか、跳ね返すかはPCメーカ次第かも知れませんが、Asus、Sony等はノートPCとメディアタブレットの両方を作成しているため、PCメーカにとってはAndroidタブレットはノートPCの延長ではないかと思います。

これにChrome OSあたりが入ってくると混沌としそうで楽しみです。

今のところはノートPCとメディアタブレットの境界ははっきりとしています。Eee Pad Transformer TF101(Eee Pad)あたりが境界線をあいまいにしようとしている最初の製品ですが、両者に壁を作る必要性はありません。ユーザにとってはAndroidを使おうが、Windowsを使おうが用途次第で選択できれば良いはずです。手軽OSが必要な場合とフルOSが必要な場合はあるものです。

x86はAndroidをサポートするそうですし、ARM版Windows 8の発売も予定されています。CPUアーキテクチャに依存しない時代がもう少しできます。x86とARMでは性能差はまだまだありますが、貪欲なNVIDIAがARM側についていることを考えると両者のギャップは多くの人の予想よりも早く縮まると思います。

コンピューターの形態のゴールは、Macintosh PowerBook Duoや、MotorolaのATRIX 4G Laptop Dockではないかと予想しています。複数台持つよりも1台に済ますことが出来ればいいはずです。ですが、用途によってはハードウェアキーボードやマルチディスプレイが必要だったりも、軽さを要求される場合もあります。Thunderboltの様な高速な外部バスの登場で外部のリソースを活用するシーンが増え、本体は非常に小さく出来る可能性があります。

このため、今のノートPCやメディアタブレットの形状は、不変とは思えません。少し前までもメディアタブレットの形状も成功するとは言われていませんでした。ですが、今ではそのように考える人は皆無です。

将来のPCの形状はどうなっているのでしょうか。思ったよりも変わっていないのか、それとも...

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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