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Gartnerから4Q'10のPC出荷台数(Gartner Says Worldwide PC Shipments in Fourth Quarter of 2010 Grew 3.1 Percent; Year-End Shipments Increased 13.8 Percent)が発表されました。1Q'04からの4大 PCメーカのシェアの推移と前年同期比のグラフ化しました。

■PC出荷台数シェア(1Q'04 - 4Q'10)

■PC出荷台数前年同期比(1Q'05 - 4Q'10)

前年同期比は若干悪い傾向を示していますが、これは4Q'09はそれまで(金融不況)の反動で購入された影響がでたのではないかと思われます。

Lenovoは、前年同期比で6四半期プラスを計上しています。次の四半期のLenovoはシェアを落とします(季節的要因)が、その後は上位Dell/Acerを捕まえる可能性があります(もしかすると4Q'11で逆転しているかも知れません)。

2010年のPC出荷台数は、3.509億台でした。Gartnerは以前からPC出荷台数を予想(Gartner、2010年のPC出荷台数を3.52億台に下方修正)していました。最後は、3.524億台と出していましたが、それよりも少なくなりました。

また、4Q'10で0.935億台で、1四半期1億台の大台は2010年では達成できませんした。それでも4Q'10は人類史上最も多くPCが出荷されています。1億台の大台は、早くて3Q'11に、遅くても4Q'11には達成できるでしょう。メディアタブレットが売れれば、その達成は遅れると思われますが。

Gartnerは今のところ2011年のPC出荷台数を4.09億台と予想しています。その時点で2010年を3.524億台と予想していたため、2011年のPC出荷台数は予想よりも少なくなると思われます(Gartnerは3月にその年のPC出荷台数を予想します)。

ただし、2011年は、Intel/AMDの両方でアーキテクチャを大幅に変えてくる年です。Sandy Bridgeは既に出荷されています。AMDは、最初にローエンドカテゴリはもう少しで製品が出荷されそうです(CES 2011で公開されていた)。この後、ハイエンドとミドルレンジクラスの製品が出荷が予定されています。

CPUのリフレッシュが購買意欲を刺激する時代は過ぎ去っているかも知れませんが、それでも大幅に性能向上が見込めるためPCの売り上げに良い影響がないとは言えません。

とはいえ、CES 2011のAndroidタブレットを見ていると、PCの出荷台数にブレーキが2010年よりもかかると予想するのが妥当です。PCの出荷台数が、年間4億台の大台に到達しないのではないでしょうか。

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櫻吉 清(さくらきち きよし)

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