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タル・ベン・シャハー氏のポジティブ心理学の授業の内容になります。本書は、自己啓発本の一つとも言えますが、私が今まで読んできた自己啓発本系の中で最もポジティブな一冊です。

本書のなかでぐっときた一節をあげてみます(決して手抜きじゃないから)。

・リスクを冒さなければ成長はありえない。成功している会社はどこも、山のような失敗をしている
・もっと成功率をあげたいと思うなら、倍の失敗をしなさい(トーマス・J・ワトソン・シニア)
・チームワークのいいチームは「より多くのミスを起こすのではなく、より多くのミスを報告している
・持って生まれた知的能力よりも努力をほめる言葉をかけらたグループの生徒の方が、同じ課題をうまくこなし、より幸せを感じた。
・「感謝は最高の美徳であるのみならず、他の全ての美徳を生み出す源だ」(キケロ)
・誰かが何かをどうやって達成したかをじっくり検証してみると、彼らは本当に苦労しているし、自分達もそこまでやればなんとかできるのではないかと思えるようになる。
・つらかった経験を書き出すことによって、気持ちの整理がつきやすくなる。
・コーピング(失敗の危険を冒しながら、困難なことに積極的に対処しようとすること)が自信を強めると報告しています。
・あきらめずに立ち向かうことは、勝ち負けや、失敗か成功かという結果よりも、自尊心にとって、長期的にいい結果をもたらすのです。
・実際に失敗したときのつらさよりも、失敗するかもしれないと感じるときの恐怖のほうが、実は私たちをいためつけるのです
・変化するために必要なのは、自制心を養うことではなく、習慣をとりいれることだ
・失敗からより賢く、強くなったということに気づけば、これからもずっと生き延びていけると自信をもつことができます

いくつかは仕事を行ううえでも試してみようと思うことがあります。特に「より多くのミスを起こすのではなく、より多くのミスを報告している」は、上からこのようなチームを作るように言われますが、大概がうまくいきません。このあたりをもう少し掘り下げくれると。

また最近、収入と幸福感に関して調査である一定の収入までは幸福感に比例しますが、ある一定量を超えると幸福感は満たされず、逆にストレスが多くなると言う調査結果が報告され始めています。精神的充足感が金銭では満たすことができないのでしょう。

懺悔やノートにいやなことを書いて捨てるも同じような部類だと思いますが、辛いことやいやなことを効果的に吐き出すのは良いことなのでしょう。胸の中にしまうよりも。

本書のなかですぐにでもできることが多くありますし、また精神的な面でのフォローが多くあります。表層だけ見ていてはわからない重要なこともいくつかあります。なかなか現状を打開できない人は読んでみると視界が広がるかも知れません。

櫻吉 清(さくらきち きよし)

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