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最終日の午後、がらんとしたプレスルームで。主催のGSM Associationから渡された資料によると、今年の来場者は5万5000人だったそうだ。いやはや。こんな大きなイベントなら、落ちるお金も大きいはず。バルセロナの警察はぜひ治安の維持に務めて欲しいところ。
今年はプレスルームも大きくなっていた。席の取り合いは初日だけで、後は場所の確保にいらいらすることはなかった。でも、無線LANはいまいち。
今年はプレスの中でビデオを撮影している人が目立って増えた。われわれの仕事の内容も変わってきそうだ。
個人的には、今年は基調講演にいけなかったのが残念。
MWCの2日目は、NokiaとSony Ericssonを行き来する。モバイル業界で有名な香港の山根さんといっしょ。山根さんはNokiaで感動し、Sony Ericssonでも感動。私も流されやすいので、あちこちで人の話を聞いては「すごいなー」と思っていた。
Sony Ericssonのインタビュー会場は、親会社Ericssonと同じエリアにあった。そこで待っている間、スウェーデン人とフィンランド(Nokiaの本拠地)人に関する山根さんのコメントを聞いて大笑いしてしまった。スウェーデン人はバイキング精神を感じるが、フィンランド人からは感じないのだそうだ。なるほど。そうかもしれない。
その翌日の3日目にEricssonの人々とご一緒したが、スウェーデン人のEricsson社員に聞いてみたところ、フィンランドをはじめ、ノルウェイやデンマークなど近隣国には親しみを感じているという優等生のコメントをくれた。サッカーの試合でスウェーデン対フィンランドがあるとものすごく盛り上がると聞いたが。
今年はモバイルLinuxと思っていたら、MicrosoftがDangerの買収とSony Ericssonとの提携を発表して、盛り上げてくれた。Microsoftは毎年、会場の正面にあるホテルに陣取ってホスピタリティの場としているが、初日午後、このホテル(Texas Instrumentsも毎年ここだ)に行くとアメリカにいる気分だった。というより、今年はアメリカからの来場者の比率が絶対に増えた。
たとえばNokiaのプレス発表会で。最前列2列目に座っていると、後ろから大きな声で「Nokiaっていうのは、アメリカ以外の国では大手で、社長が今日言ったことはサービスに強化するってことで、それはGoogleみたいな企業と対立するかもしれないってことで・・・」と誰かが誰かに説明しているのが聞こえてくる。あまりに声が大きく、Nokiaの幹部も苦笑い。欧州のプレスから「うるさい」とやられていた。
iPhoneやGoogle/Android、Yahooなどアメリカでもモバイルが重要になってきたことを受けての動きと思うが、当の米国モバイル企業Motorolaはというと元気がない。端末の発表はなかったし、去年は大きな広告を出していた会場向かいのスペース、今年はSamsungになっていた(写真)。
どのイベントでもそうだと思うけど、初日は忙しい。MWCは例年通り、初日に大手が発表を行う。各社はここ数年、3月のCeBITではほとんど発表せずMWCに力を入れるので、MWCの初日は大型発表が重なる日となる。
今年も朝1番はEricsson、そしてNokiaとなった。2社とも、会場はMWCとは別のイベント会場。Ericssonの会場で、周囲の人と「Nokiaに間に合うにはここを30分前に出ればいい」と確認して安心していると、会場のまん前にNokiaのスタッフがプラカードを持って誘導していた。「Nokiaのプレス発表会はこちら、徒歩10分です」。指差す方角をみると、数十メートル置きにブルーのNokiaのプラカードを持ったスタッフが立っている。親切といえば親切?
PR担当によると、毎年それとなくどこの会社がいつプレス発表会をやるのかの情報を交換し合い、重ならないようにしているのだそう。
スペイン・バルセロナで先週開かれた「Mobile World Congress」での出来事を紹介。まずは、昨年と同じく、開催日の前日にプレス発表会を開いたSony Ericssonから。
期日までに登録をしなかったので、入れないといわれたものの、会場に行ってみる。飛行機の予約でいう「ウェイティング」の列に並ぶこと30分(写真)。なんとか入れてもらった。
チェックが厳しかっただけのことはある。ここでSony Ericssonは「Windows Mobile」を搭載した「Xperia X1」を発表。大きな発表にリークはつき物だが、Sony EricssonのWindows Mobile採用は驚きだったようで、ステージでSony Ericssonの社員が「Windows Mobileを採用」と声高らかに述べたとき、「おおー」とどよめきが。予想していた人は少なかったようだ。私が知る限り、事前のそれらしき報道は、”MWCでMicrosoftが新しいパートナーを発表するが、可能性があるのは、NokiaかAppleかSony Ericsson”という記事を報じていたフランスのハイテクサイトのみだった。
このX1だが、触らせてくれない。プレス発表会でもそうだったし、会場のブースでもそうだった。われわれは、日本にいたことがあるというプロダクトマネージャが手にしていたのを見せてもらった。フランスの経済紙Les Echosの有名な女性記者は「触らないものに関する記事は書けない」と怒ってしまい、ワインばかり(それもかなり)飲んでいた。
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