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米IDCが今年第2四半期の携帯電話市場調査結果を発表した。

今期、Nokiaのシェア値は33%となり、相変わらずの強さを見せ付けた。成熟市場では、日本でも発売されたNSeriesが好調、新興市場でもブランドを確立しているようだ。

RAZRが好調なMotorolaは21.8%のシェアを獲得、3位のSamsungは11.1%となった。数年前までMotorolaとSamsungは激しい2位争いを繰り広げていたが、2位の座はMotorolaで定着したといえる。今期はSony Ericssonも健闘し、シェア6.6%を確保してLG Electronicsから4位の座を奪還した。

この5社で、成熟市場、新興市場を含む世界の携帯電話の78.9%を占める。総出荷台数に占める6位以下の割合は低くなる一方だ。日本のシャープ、パナソニックらはここに入る。

IDCによると、Samsungは中でも欧州市場で振るわなかったという。これはなんとなく納得できる。でも、これはあくまでも今期の出荷台数の話。わたしの周囲を見渡すとSamsungはよくみかけても、RAZR以外のMotorola端末はめったに見かけない。勢いで押すMotorolaだが、RAZRの次のヒット商品が出せるのかはまだわからない。SLVR、PEBL、ROKR(初代モデルはApple ComputerのiTunes携帯として知られていました。Appleとの提携はうまくいかなかったようですが、新機種ではAppleとは組まず、メモリが大幅に増えるとか)などの展開に注目したい。

4位のSony Ericssonは、ウォークマン端末が評価されたようだ。確かに、オレンジ色のこの端末、それなりにヒットしている。LGは、欧州市場を見る限り、熱心なマーケティングなど少し前のSamsungを思わせる勢いを感じるのだが、北米のCDMA端末が足を引っ張ったようだ。

IDCによると、今年前半時点で累計出荷台数は4億7007万台。今年は、年間出荷台数10億台、達成となるか? IDCのアナリストは否定的な見解のようだが、可能性はありそうだ。

sueoka

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末岡 洋子

末岡 洋子

欧州在住、フリーランスのライター兼ジャーナリスト。

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