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欧州初の「Open Source Business Conference(OSBC)」が6月27日より2日間、英ロンドンで開催された。
参加者はスピーカーを入れても100人足らず。小規模なイベントとなったが、スピーカーは、Apacheの共同創始者Brian Behlendorf氏、MySQLのMarten Mickos氏、JBoss(現Red Hat)のMarc Fleury氏、ZopeのPaul Everitt氏、Richard Stallman氏とGPLv3を作成しているEben Moglen氏、OSIのDanese Cooper氏とそうそうたる顔ぶれ(アイルランドで開催されたApache Conと重なったので、どちらをとるか迷いましたが、スピーカーの顔ぶれでこちらにしました)。ラウンドテーブルやスピーチでビジネスとしてのオープンソースについて見解を語った。
このイベントを米国で立ち上げたMatt Asay氏は初日の挨拶で、欧州のオープンソース開発者や企業に対する想いを語った。
Asay氏いわく、「Red Hatをのぞくと、ほとんどのオープンソース企業は欧州ベース。欧州はすばらしい技術者を輩出しているが、リーダーシップを米国に譲っている」。
欧州がリーダーシップを握るためには、オープンソースビジネスを地元で確立することが大切だというのがAsay氏の見解だ。「シリコンバレーには技術を買ってくれる企業は残っていない。顧客は地元にいる」とも述べた。具体的には、欧州政府・企業によるオープンソースソフトウェアの適用を促進し、オープンソースソース=フリー(無償)という考えを捨てることだとアドバイスした。
後に、フランス在住の米国人開発者Everitt氏とこの話で盛り上がる。同氏とは、昨年秋のO'ReillyのEuro Osconで知り合いになったが、Everitt氏もEuro Osconでこの問題を指摘していた。やはり、就職が難しいことが開発者を米国に向かわせているのだろうか? このカンファレンスでは、欧州連合(EU)の代表者も参加、ICTを経済促進の要因にしようというEUの考え、今後の研究開発支援計画などを示したが、欧州企業は研究開発などをEUを初めとした公の資金に頼りすぎている気がする。ビジネスにするには、最終的には収益に結び付けなければいけないが、ここが欧州企業は苦手のように見える。
なお、このカンファレンスの出席者の8割が米国から、プラチナスポンサーはMicrosoft。
ところで、Everitt氏は日本でZopeのカンファレンスを開きたいといっていました。Zope開発者は要チェックです。
*下の写真の中央がPaul Everitt氏、右がBrian Behlendorf氏。
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