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10032005_036_s4月19日、ドイツはフランクフルト近くにあるハーナウという市で、公共交通機関Rhein-Main-Verkehrsverbund(RMV)が、携帯電話をかざすことで運賃を支払えるサービスを開始した。日本ではすでにモバイルSuicaがスタートしているが、欧州で携帯電話を使った乗車券システムはこれが初となる(ニュース記事はこちらを)。

このサービスは、RMV、Nokia、Philips、Vodafoneらが共同で開発、昨年まで試験サービスを行ってきたもの(こちらを参照)。使われているのは、近距離無線通信技術のNFC(Near Field Communication)。同市を走る市バスで利用できる。

このNFCは端末同士の通信が可能なことから、検札スタッフも、乗車している人の携帯電話にあるチケットを携帯電話で検札するらしい。もちろん、唯一のNFC搭載端末である「Nokia 3220」(チップを搭載したカバーを装着する)のユーザーは、チケッティング以外にもNFCの相互通信を楽しめる。Nokiaによると、NFC搭載モデルのNokia 3220のユーザー間で着メロやお気に入りなどのコンテンツをやりとりできるらしい(アドレス帳の交換はできない)。

その昔、(まだ在りし日の)Palmの開発者向けカンファレンスに出席したとき、電車越しの二人(もちろん男と女)がお互いのPalm機で自分の名前と電話番号を送りあう(たしか)、というビデオを流していましたが、携帯電話をかざしあうってなんだか色っぽいような、ぽくないような。ちなみに、NFCでは通信距離が約10cmなので、かなりの“接近”になります。

*写真はNFCチップを搭載したカバーを付けた「Nokia 3220」。Nokiaは今後のNFC搭載機計画について明らかにしていない。

sueoka

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末岡 洋子

末岡 洋子

欧州在住、フリーランスのライター兼ジャーナリスト。

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