欧州の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 欧州の視点

あまり紹介されることのない欧州系ITニュースが読めるブログ

« 2006年2月2日

2006年2月11日の投稿

2006年2月15日 »

土曜の朝、パリは快晴であるーーとうとうこの日が来てしまった。今夜、スペイン・バルセロナに出発するのだ。

14022005_016_s欧州ビジネス界の冬の風物詩といえば、“3GSM”こと3GSM World Congress。モバイル最大のイベントといわれており、通信業界が重要な産業である欧州では特に注目されているイベントだ。毎年2月に南仏カンヌで開かれることから、欧州のIT・テレコム専門誌は3GSMのことを“カンヌ”と呼ぶことも多い。私も毎年、自宅のあるパリからTGVで行けるということもあり、楽しみにしていたイベントだ。

だが、今年は違う。開催地がスペイン・バルセロナに移るのだ。理由は、キャパシティの問題。毎年3GSMの会期中、カンヌのホテルは満杯となり、しかも街中のホテルが一斉に値段を吊り上げるうえ、キャンセルポリシーまで変える。3GSMに出席するテレコム業界の人々もカンヌが好きだったと思うのだが、GSMが普及し、“モバイル”の範囲が広がったことから、イベントそのものの規模が大きくなってしまった。というわけで、キャパシティの大きいバルセロナに移動しようということらしい。それにしても、なんでスペインなんだろう?

15022005_002_s_1思えば昨年2月、カンヌで3GSMの会長が「来年はバルセロナで」と発表したとき、私は大きな大きな、大きなショックを受けた。スペイン料理も好きだし、フラメンコを習ってみたいと思ったこともあるし、スペイン人も大好きなのだが、昔欧州大陸を旅行した時に、スペインで襲われたから(後ろからやってきた2人組に頚動脈を押さえられ、気を失ったのです。そのすきに現金(といっても2000円程度)を盗られました)。

それ以来、(あまり怖がりではないと自負しているが)スペインだけは機会があっても行かなかった。というか、行きたくても行けない国になってしまった。私が襲われたのはマドリッドだったが、バルセロナに行ったことがあるという人の多くがスリが多かったといっていた(その中には、実際にスリにあったという人もたくさんいる)。・・・・カンヌ映画祭の舞台でも知られるPalais des Festivalset des Congresの壇上で、誇らしそうに「バルセロナ」と発表する3GSMのコンウェイ氏(だったと思う)を見ながら、「行かない」とほぼ決めた。

だが、結局行くことにした。昨年秋に行くと決めて以来、頭のどこかで大丈夫かなー、と気になっていて、スペイン人はもちろん、バルセロナに行ったことがある・知っていると聞けば、「どうだった?」と聞きまくった。たとえば、広報の冒険の大橋さんのブログで紹介されたNabilaさんとか、昨年末のBlogイベントで会ったFONのMartinさんとか、先々週のObjectWeb ConのJordiさんとか。皆さんには、「それが理由で、あんな美しい街を見ないのは損だよー」と言われましたが。

今週になると、夢の中でも安全対策を考えていたことがあった。なにせ、PC、カメラ、テレコを持ち歩かなければならないのだ。大丈夫かなー。

というわけで、今夜バルセロナに向かいます。バルセロナの空港が危ないと聞いたので、夜行電車にしてみたのですが、フランスで年始、電車で集団暴行・略奪事件があり、「ああー、しまったー」と後悔(すでに電車の切符を購入済みだったのです)。なんかいやな予感がするのですが、予感で終わりますように。

*写真は、昨年の3GSMで撮ったもの。上はPalais des Festivalset des Congres。カンヌ映画祭のときは、赤いカーペットが敷かれます。

sueoka

« 2006年2月2日

2006年2月11日の投稿

2006年2月15日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

末岡 洋子

末岡 洋子

欧州在住、フリーランスのライター兼ジャーナリスト。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2012年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
eu
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ