ストレスチェック制度の義務化が早速形骸化しそうな予感。。。
以前このブログでも、「ストレスチェックう制度の義務化」を紹介しましたが、いよいよ本格的に実施されてきている段階になっていますが、現時点での啓蒙活動や、各企業の対応があまり見えてこない現状はかなり形骸化の予感がしてなりません。
厚生労働省のHPでは動画なども使って制度の説明や必要性を公開しているものの、これって一般認知度がどの程度なのか非常に疑問です。
そもそも、ストレスチェックをなぜ義務化するのか?背景には職場での「うつ病」などによる休職や退職の増加があると思われますが、これをいかに未然に防ぐことが出来るか?この点が一番大きな要因のひとつだと思います。
そのための一環としてもちろん、ストレスチェックを義務化することは、企業や個人への意識付けのひとつとして有効とは思いますが、やはり最終的には個々人が自分自身のメンタルヘルスへの意識を高めて行くことが最重要だと思います。
「自分は大丈夫」
「うつはこころの弱い人間しかならない」
「しょせん他人事」
この様に考えている人がいまだ圧倒的に多いのではないでしょうか?
私自身も自分が罹患するまで、"他人事"だと捉えていました。
しかし、"うつ"は誰にでも、様々な要因で罹患する可能性があり、特に現代社会で生活する中では常にリスクのある状態だと言えます。
まずは自分自身のメンタル状態を把握すること。これが自分を守る最大のポイントですので、日々の生活のなかで自分自身を振り返る時間を少しでも取るようにしたいものです。
今回のストレスチェックでは組織のストレス傾向などの分析も義務付けられていますので、企業側の意識も変わることが期待されますが、こちらも管理者や経営者へのメンタルヘルスの教育をもっと積極的に実施する流れになるといいなと個人的には思っています。
やはり職場環境はストレス要因の一番大きな要素のひとつだと思いますし、組織はトップの意思で向かう方向が決まるものですので、トップがしっかりとメンタルヘルスへの知識と理解をして頂けるような社会になることを願っています。