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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

コロナ禍でDXが急拡大という中で欠けている観点

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最近DX関連のご依頼がひっきりなしで、ウハウハというよりヒーヒーモードに入っています。

特に多いのは、ウェビナーのまとめ記事ですね。どれだけDX関連のウェビナーをやっているんだろう?

しかもですね、最近のウェビナーの講師はすごい。

客寄せパンダみたいな有名人じゃなくて、○○研究会の代表理事だとか、政府の委員会や企業の顧問を歴任する気鋭の学者とかばかりで、僕は仕事で「受講」しているのですが、とても勉強になる。

話すのはお上手じゃないし、スライドもセンス無いんですが、内容は太鼓判です。それが無料ですから、夜の街に繰り出してる場合じゃありません。ガンガン聴講すべし。あ。やってるのは昼が多いですけど。

それをまとめるものだから身につく。その上、お金までいただける――ITライターになって良かった!と生まれて初めて思っています。

ところで、僕の書いているのは、最終的にはIT企業(正確にはアプリ等を含めてITでサービスを提供する企業。なのでメーカーや流通、運送なんかでもIT企業ばかりになりつつあります)の販促に繋がる記事です。宣伝臭は無いようにと指示されますが、使い途は宣伝やPRです。

だから仕方がないことだと思っているのですが、DX関連の仕事を通じて思うのは、コロナ禍でDXが急拡大しているという中で、1つ大きな観点が欠けているということです。

それは、いまDXが花開きつつある企業は、この数年間、地道に努力してきていたということなんです。

新技術の勉強に努め、自社の目標・目的に合うツールは何かを調べ、PoCなどもやりつつ、インフラをできる限りクラウド化しなどやってきた企業がいま、急速にDXを推進しています。

そういう企業がDXの波に乗りつつあるだけで、それ以外はほとんど変わってないんですよ。

たとえばテレワークの普及率って全国では2割切ってて、東京都でようやく5割ぐらいでしたっけ? こういう数字も毎月更新されていてリアルタイムの数字は分からないのですが、まあこんな感じでしょう。

BCPなんかも最近はDXとの関連で語られることが多いのですが、この策定率なんかも似たようなものです。

販促用の記事を書いているので、そんなことを書くわけにはもちろんいかないので、ここだけの話です。

私は、日本全体でいえば2割ぐらいの、これまで地道に努力してきた(人たちのいる)会社が、ここに来て稟議が通りやすくなったので一気にDXの波に乗り、それ以外の会社はますます置いてきぼりになると思います。

これを読んで危機感を抱いた会社があれば、この進歩の早い時代に数年の差を取り戻すのは至難の業です。よほど真剣に死ぬ気で取り組まないと無理だと思います。

でも、本当に頑張っていただきたい。そうしないとそれこそ大失業時代になってしまう。そんな不景気になったら、フリーランスライターなんて真っ先に仕事が無くなって死んじゃいますので、ホントに頼みます。


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