SoEとSoRがよく分からない
最近取材に行くと、SoEとSoRという言葉を時々聞くのですが、どうも違和感がありまして・・・。
ITに強いビジネスライターの森川滋之です。取材や調査で得た知見を、差し障りのある固有名詞は匿した上でお伝えしています。
最近、SoEとSoRという言葉を時々聞きます。
(「よく聞く」というほどではありません。たぶん広まらないでしょう。なぜなら下に書くような違和感があるし、とても覚えにくいからです。)
それぞれ、"System of Engagement"、"System of Record"の略なのですが、意味がよく分からない。
最初はSoE=攻めのIT、SoR=守りのITと漠然と思っていました。ですが、ちょっとずれている気もします(近いとは思うのだけど、こう言い切る人を見つけられませんでした)。
そこで改めて調べてみました。
この記事が一番分かりやすかった。
今注目されるSoEとSoRとは|それぞれの違いと近年の方向性
書いてあることは逐一分かるのです。しかし、一番根本的なところに違和感を覚えます。
SoEとSoRの解説にはたいがい、業務システムはSoEとSoRに二分されると書いてあるのですが、本当にそうなのか?
僕には、それ以外のものもたくさんあるように思えるのです。ところが例を出そうと思うと出てこない。どちらかに入れることができてしまう(両方に入りそうなグレーなものもあります。たとえばERPは単純にSoRと言えるのか?)。
ここに違和感が生じます。
世の中のシステムって、EngagementとRecordに分割されるの???
この区分が何とも気持ち悪い。成約と記録ですよ。
攻めと守りなら反対語だから、それで2つに分かれるのはよく分かるのですけど。
あまり問題の本質とは関係のない、言葉への拘りかもしれません。
とはいえ、覚えにくい。どちらかを変えて、もっと対照的にしてくれたらいいのに。
攻めのITについてはこちらを。
METIの記事、日付を入れてほしい。
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◆立ち読みはこちらで → http://s-morikawa.jp/etc/galley.pdf
97ページ分(全体の44%)読めますので、お暇ならどうぞ。
ただ電車で読むのはお勧めできません。