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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

こういう社長はすごい(#211)

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Q)どういう社長がすごいと思いますか?

仕事柄、数多くの社長とお話しする機会があります。

出会いの場がいいのか、紹介者がいいのか、我々がお会いする社長は素晴らしい方ばかりです。

素晴らしい社長に共通しているのは何かを考えてみました。

いろいろとあるのですが、すごいと思う社長が必ずこだわっていることが一つあることに気がつきました。

それは、どんなに不況のときでも雇用を確保することを最優先にすることです。

人を減らして効率化することを考えるよりも、人を増やしてもっと売上をあげられないかを考えます。

業績が悪いときでも、人をクビにするのではなく、あらゆる手段を使って雇用を守ろうとします。

事業というのは、苦しくても大きくする(注1)ことを考えないと、必ずジリ貧になるようにできているようです。そこが分かっているのでしょう。

たとえば、我々の顧問先のIT企業の社長(もうすぐ60歳)は、現在の社員数は約50名だが、10年以内に1000人規模の会社にしたいので力を貸してくれと言います。そうでないと今後のIT業界では生き残れないだろうと(注2)。

私の友人で、創業5年で会社の規模を何十倍にもした人がいます。彼は、独立当初自分一人が食べられるかも分からない状態でしたが、掲げていた理念は「自分の作った新しい事業で雇用を創出する」ということでした。この理念があってこその躍進だったのだと思います。

独立した当初の私は、自分ひとり食べられれば十分だと思っていましたが、いまは人を雇えなければダメだと思うようになりました。まだ人を雇えていませんが、ビジネスパートナーと二人で事業をやり始めてから順調に滑り出すようになりました。

今日の一言)すごい社長になりたければ、人を減らして効率化することではなく、人を増やして売上げを増やすことを考えよう。

(注1)この部分に引っかかる方がいらっしゃるようです。無理に大きくしろということではなく、自分で勝手に限界を決めて成長の努力をやめると、衰退に向かうという意味で書いています。

(注2)ここも引っかかる人がいるようです。私にも、10年で1000人にするという数字の是非は分かりません。ただ、現在60歳になろうという方が、自分にストレッチをかけている心意気に強く共感しているのです。すごい毛映写は社員の幸せを願いつつ、つねに自分にストレッチをかけています。

自営業者の反発はあると思っています。というのは、以前の私が真っ先に反発していたと思うからです。

しかしながら、対経営者のコンサルをやるようになって、一人だけ食えればいいという考え方ではうまくいかないと思い知りました。

自営業者で、常に一人分安定して稼いでいる人は、ある意味天才だと思います。いそうでなかなかいません。

スタッフを雇って数千万円から数億円の年商を上げるほうが、実は理にかなっている分、楽なようなのです。

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