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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

「すぐれた道徳の本」が求められていたのかも~『7つの習慣』【2】(#120)

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真の成功とは、すぐれた人格を持つこと。(S・R・コヴィー)

●解説

『7つの習慣』の「第一部 パラダイムと原則について」を読みました。

その中で、一番重要だと思ったのが、冒頭の言葉です。

コヴィーは、「すぐれた人格」を形成する「原則」について述べています。

それは、「正義」であり、その土台となる「公正さ」であり、「誠実」と「正直」であり、「人間の尊厳」であり、「奉仕」や「貢献」であり、「可能性」であり、可能性に関連した「忍耐」、「犠牲」、「勇気」であるとしています。

そのうえで、「原則は手法ではない」と断言しています。手法は状況に応じて使えたり使えなかったりするものだが、原則は無限の応用が可能だからというのがその理由です。

たしかに、経済的な成功を収めたうえで、多くの人に尊敬されている企業やその代表者は、原則を押さえているように思います。

逆に「すぐれた人格」がなければ、望むものを全て手に入れたとしても、幸せはないように思えます。

「成功」ではなく、「成幸」を求めよと言う人がいますが、その人のいう「成幸」は、コヴィーの言う「成功」と同じもののようです。

●裏解説

我々333営業塾は、最近になって「美経倶楽部」というコミュニティを始めました。

「ありたい自分になることで事業を発展させる」というコンセプトなのですが、これがコヴィーの言う「成功」とほぼ一緒なのに我ながら驚きました。

「ありたい自分」というのは、まさに「すぐれた人格を持つ自分」ということです。

『7つの習慣』を読んだことがなかった私が、どうやってこのコンセプトにたどり着いたのか?

「第一部 パラダイムと原則について」を読んでいて、私が思ったのは『7つの習慣』というのは、「すぐれた道徳書」だったのだなということ。

初版が上梓された1996年当時、我々が飢えていたのは、我々を導いてくれる「すぐれた道徳」だったのでは、と思いあたったのです。

だからこそ多くの人が読み、多大な影響力を持つようになった。

たくさんの著名人の推薦の言葉を見ていると、この自説は大きく間違っていないと思います。

そして、その影響を受けた人たちから、私は多くのことを教わり、自分なりに考えた結果、ようやくいま美経倶楽部に行き着いたということなのだと思います。

美経倶楽部をはじめたタイミングで、『7つの習慣』を読む機会が与えられたのは、もう一度本当の原則に立ち戻れという、天からの導きだと考えたい――と思っています。

『7つの習慣』の著者スティーブン・R・コヴィーが来日するということで、キャンペーンをしているそうです。

http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1008/20/news059.html

ブログで紹介してくれるなら、一冊進呈するということで、昨日より『7つの習慣』の読書録を書いている次第です。

明日以降は、「7つの習慣」それぞれに関する箇所から、一番大切と思った言葉を拾ってネタにしようと思っています。

次回は、「第一の習慣 主体性を発揮する」からです。お楽しみに。

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