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いつから投票は義務になったのか?~かならずある第三の選択肢(一日一言 #81)

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第三の選択肢を求めている人は必ずいる。そこを狙えば一人勝ちになる。

●解説

昨年の衆院選を一言で総括すれば、自民党への懲罰選挙でした。

今回の参院選は、その伝でいけば、民主党への懲罰選挙となりました。

しかし、今回の参院選には、昨年の衆院選にはない特徴がありました。

みんなの党の躍進です。

中途半端な党がすべて議席を減らしたり、失ったりしている中で、みんなの党の躍進はみごとだったと思います。

第三の選択肢を明確に打ち出していたからだと思われます。

今回、自民党の中では「敵失」という意見もあったようです。自民党の勝利が、民主党の失政のおかげというのは、おそらく一般的な意見ではないでしょうか。

しかし、みんなの党の勝利は、敵失ではなく、自民でも民主でもない層を確実に狙った上でのものでした。

これはビジネスにも応用できる戦略(というよりもみんなの党がマーケティングを知っていたということでしょう)です。

政権政党である民主党としては、今後はみんなの党対策が国会運営の中心となります。

野党第一党である自民党も公明党と合わせても、民主党より議席が少ないわけなので、民主同様みんなの党対策が国会運営の中心となります。

このように考えると、今回の参院選は、みんなの党の一人勝ちと捉えてもよいのではないでしょうか。

●裏解説

こちらのブログでも、投票に行くのは社会人の義務というような意見がありますね。既に拝読しています。

だから、その人への個人攻撃と捉えられると困るのですが、これは以前から持っていた意見です。個人攻撃ではありません。義務と捉えたい方はそう考えればいいと思います。

私は、選挙「権」というとおり、投票は国民の権利と考えています。

だから当然ながら行使するしないは個人の自由だと思います。

誤解がないように書いておくと、私はこの18年間ほど、国政選挙の投票には毎回行っていました。

しかし、今回はやめました。

民主・自民とも私の選択肢ではありません。第三の選択肢と書いたみんなの党のマニフェストは、私にはもっとも受け入れがたいものでした。その他は、まったく魅力なし。

要するに支持政党がまったくない状態でした。

そのうえ民主に懲罰するのもどうかなと思っていました。かといって民主に入れる気もありません。

本当に困り果てていました。

実を言うと、今までは支持政党がない場合は、支持政党なしと書いて投票したこともあります。

しかしながら、これは単なる無効票です。カウントもされませんし、政治家に届くこともありません。

ちょっとむなしいなと思っていたところ、昨日投票に行きましょうと呼びかける車がありますよね、あの呼びかけを聞いていたら、17時ぐらいに投票率が30%を切っているとのこと(実際はもっと早い時間の集計だったようです)。

これだ!と思いました。投票率を下げるのに貢献しようと。

投票率が40%を切れば、こんな選挙は無効だと叫ぶ人もいるのではないか?

そちらに期待したのですが、フタを開けたら58%前後だそうで、まあいつもの参院選という数字に落ち着きそうです。

私見としては、今の日本は政治家全体にノーを突きつけなければいけないと思っています。政治家全体に危機感を持ってもらいたい。そうでなければ日本は滅ぶように思います。

そう考えると、投票率を極端に下げるという選択肢もあるのではないでしょうか。

たとえば衆院選の投票率が15%だったら?

これで本気で反省しない政治家がいたら、それこそ日本は終わりでしょう。

国民一人一人が国政に参加するという意識は大事だと思いますし、「義務」派がそれをもって義務という気持ちは分かります。しかし、国政に参加する手段は投票だけではありません。

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それでは、立ち上がれ日本や新党改革が、みんなの党と同様の層を狙いつつ、一議席も獲得できなかったのはなぜでしょうか?

これを考えることもビジネスのヒントになるのではないかと思います。

なお、これを書いた後にテレビで知ったのですが、オーストラリアの国政選挙の投票率は、なんと97~98%ということです。

これにはカラクリがあって、選挙に行かないと罰金を取られるのだそうです。つまり、この国では投票は権利ではなく、義務なんですね。

まあ、いろいろな歴史的経緯があるのでしょう。しかし、それでも投票に行かない2~3%の人に幸あれ!

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