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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

自分の重要感を認めてもらうには?(一日一言 #67)

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つまらないことで自分の重要感を主張する暇があるなら、人の重要感を認める活動をしたほうがよい。

●解説

W杯の日本戦があると、TwitterのTLはそれ一色になります。

W杯に興味のない人には申し訳ないけれども、お祭り状態なのだからしかたがない。

試合の放映中に自己のPRを流すというまったく空気の読めない人もいて、そのようなPRは逆効果ですからやめてくださいね。

さて、私がW杯で盛り上がっている側(と言っても、オランダ戦のときは仲間と居酒屋で飲んでましたから、優先順位が最上位というわけではないのです)だから言うのではありません。仮にサッカーに興味がなくても同じことを言うでしょう。

こういうときに、聞かれてもいないのに「自分はまったくサッカーに興味がない」と言い出す人がいますが、これは本当にそうだとしても、つまらない人間だと捉えられる可能性が大です。

もちろん「サッカーに興味があるか?」という質問に対する答えなら問題ありません。ウソをつく必要はない。そうではなく、誰も聞いてないだろうというタイミングでポツリとつぶやくのです。

WBCのときに野球に興味ないと言う人と重なります。

突然このように言い出す人の意図は90%以上こういうことです。

つまり、自分はユニークな人間――ふだんサッカーなんか見もしないのに、こういうときだけ騒ぐミーハーどもとは一線を画している――なんだということです。

たしかに気持ちの悪いミーハーもいます。しかし、彼の目的はミーハーを貶めることではない。自分がユニークで重要な存在だと主張したいだけなのです。

自分の重要感を認めてもらいたいために、みんなのお祭り気分に水を差す。結果として、ますます重要でない人間だと周囲は思うようになります。

W杯に熱狂している人の多くも、実はサッカーなんかどうでもいいのです。ルールを知らない人もたくさんいます。オフサイドって何?と思っている人は7割ぐらいいるとにらんでいます。

サッカーに興味がない、なんて敢えて言うことでもない。孤立を深めていくだけ。あるいは寂しい者同士のコミュニティーができるだけ。いずれにしろイイコトはありません。

そういうやり方で自分がユニークで重要な存在だと主張する暇があるなら、まず目の前の人がそうであることを認めることを始めましょう。

それができる人を重要だと思わない人は、それこそほとんどいません。

なお自分軸がある人は、少なくとも自分で自分を認めているので、このような無意味なことはしません。

●裏解説

私自身は、以前はかなりひねくれていましたから、突然「サッカーに興味がない」などと言う人の気持ちはよく分かります。

分かる人には分かってもらいたい、そうでないやつはどうでもいいという気持ちですよね。

私は45歳でようやく気づきました。「分かる人」などどこにもいないし、たまにそれに近い人はいるけれど、だいたいが嫌なやつでした(笑)。

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