良いベンダーと巡り会いたいなら、巡り会えない人の事例が役に立つ

朝から、ものすごく驚く記事が回ってきました。

「徹底的に干す」「脅しておいて」平井大臣、幹部に指示（朝日新聞デジタル）

朝日新聞が入手した音声データによると、平井氏は4月上旬にあった内閣官房IT総合戦略室のオンライン会議で、減額交渉に関連して、「NECには（五輪後も）死んでも発注しない」「今回の五輪でぐちぐち言ったら完全に干す」「どこか象徴的に干すところをつくらないとなめられる」などと発言。さらに、NEC会長の名をあげ、幹部職員に「脅しておいて」と求めていた。

記事によると、音声データということなので、ニュアンスはともかく実際に発言したのでしょう。また、音声データを残した人がいるということは、普段から問題発言が多かった、と感じるのは僕だけじゃない気がしています。

電通→西日本放送社長→高松中央高等学校理事長と、立派な経歴をお持ちの方ですが、なぜこんな発言をするに至ってしまったのでしょう。

良いベンダーと巡り会いたいと思っている人にとっては、とてもわかり易い反面教師ではないでしょうか。「ベンダーにはお金を払ってやるんだ」という思考回路の人のもとに、良いベンダーが集まるはずがありません。ベンダーと顧客は対等である、という思考が、双方に必要だと思っています。

平井氏は取材に、「交渉するスタッフが弱腰になったら、いくら取られるかわからない。国民の血税だから強気で交渉しろ、と伝えた」

血税は大切に扱ってほしいですが、ベンダーの方々も、その血税を支払っているのです。民間企業を雑に扱う人が、良いベンダーと巡り会いたい人の反面教師として、参考になればいいと思った今日この頃です。