社長、御社の社員は出世を希望していますか?
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Kindleで「新サラリーマン金太郎」を読んでいたら、ふと気になる言葉が出てきました。過去のサラリーマン金太郎を読んだことがある人なら分かると思いますが、ヤマト建設のサラリーマンとなった矢島金太郎が、今号ではついに社長になります。
その社長になった矢島金太郎が、新幹線の中で隣に座った秘書に、ふとこんなことを言います。
「サラリーマンにとって、社長になるって何なんですかね?」
「自分でなってみて思うんですけどね、誰もなりたいなんて思っていない気がするんだ。サラリーマン駆け上がって社長なんて」
僕は、なんかハンマーで頭を殴られた気分です。
とはいえ、僕自身を振り返ってみると、サラリーマン時代に自社の社長になりたい、なんて思っていなかったかも。自分の頭の中で、昇給と昇進がセットになっていただけで、だからといって社長になりたかったかというと、そんなことすら考えたこともなかった気がするんです。
昭和の時代は、出世が目標だった人は多かったのかもしれません。「24時間働けますか?」なんて言葉も、パワハラと呼ばれなかった時代です。
しかし、現代は違う。何を目指すのか。アルバイトで100%稼ぎながら「僕は芸人です」と言っているのも、許容すべき時代。(40歳になって、とかは別の話でしょうけど)
社員が目指すものがあるならば、それを全力で応援できる経営者でありたい、と思う今日この頃です。
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