年功序列が日本企業の致命傷
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僕は、目上の方を尊重することは、いいことだと思っていますし、経験豊富な方のお話を聞くことは大好きです。
しかし、一方で若い頃から「ただ歳をとっているだけ」の人がいる、とも思っていました。歳上というだけでマウントを取ろうとしたり、僕の年齢が分かった瞬間に口の利き方が変わる人が好きではありませんでした。
「近頃の若い者は」と言う年配の方に対して、「近頃の年寄りは」と言い返したこともありました。(笑)
芸能界で見ると分かりやすいのですが、芸能人は事務所に所属しているとはいえ、ほぼ個人事業主であるはずなのに、「先輩」「後輩」を気にする人が多いですよね。特に、吉本の芸人さんが「NSC(吉本総合芸能学院)の何期生」で、上下を決めるとか、古過ぎますよね。
言ってみれば、日本のレガシー企業が、何年入社とか言い合ってるのと同じ。僕には、まったく理解できない世界です。
日本は、「敬語」の美しさがある一方で、どこかそこから上下を決めてしまい、上を追い越しちゃいけない、みたいな擦り込みがあるように感じています。
たまに、「大木さんって社長さんなんですよね?」なんておっしゃる方がいますが、それも同じ。僕は、僕の会社の社長であって、あなたの会社の社長じゃない。
ちなみに、僕の会社で僕のことを「社長」と呼ぶ社員は一人もいません。そんな呼称に意味はないですから。
年功序列というまやかしから脱却し、上を目指す人がもっと増えるといいな、と思う今日この頃です。
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