管理職は自ら仕事を作り出し、自ら目標を決め、自ら楽しめるもの
友人の田中淳子さんのブログを拝読して考えこんでしまいました。
久しく、自分の仕事を「労働」という言葉で考えたこともなかったので、ある意味で新鮮なのですが、元記事のタイトルでは、管理職は「感情を切り売り」するとまで書かれています。なんか、30年近くも管理職をしてきた人間として複雑な心境になりますし、自分はそんなに大変なことをしてきているのか、と暗くなってしまいそうな。
昭和と平成の区別はよく分かりませんが、日本では管理職になるためのトレーニングをきちんとしていない企業がほとんどですし、管理職という言葉自体にも問題があるのかも知れません。やたら部下を「管理」しがたる人が多いというか。
僕は、管理職という立場になると、誰かに仕事を作ってもらうのではなく、自らの仕事は自分で作り出すものだと思っています。そしてそれは、「作りださないといけない」のではなく、「自ら作り出す権利を持つ」ものなのです。「しなければならない」ではなく「することが出来る」ということですね。きっとやりがいがある、のではなく、必ずやりがいがある。
僕自身、管理職になりたての頃は、後頭部が円形脱毛症になったこともあるほど、悩みました。しかし、あるタイミングから、自分で目標設定する方法を思い付き、その目標をクリアした際には、自分なりのご褒美を考えました。サボって映画を見る、なんてのもその一つ。もちろん回りに迷惑がかからない配慮と準備は必要ですが、そのうえでサボる。
サボることがいいというわけでもなく、サボることがゴールになってはいけないですが、「楽しむ」ことが出来るか、がポイントである気がします。なかなかそういうことを許容出来る企業があるのか、そういうことを容認する上司がいるか、など課題は多いわけですが。
管理職は楽しい。少なくとも、管理職である自分たちがそう思って実行していないと、自分たちの部下は上を目指さなくなってしまいますからね。管理職を夢のない仕事にしてはいけない。そう感じた週末です。