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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

役割と肩書きのバランス、やらないなら返上

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今日は一気に梅雨の雰囲気。すでに雨が振り出している関西に向かう日です。

「肩書き」というと、一般的には「課長」とか「部長」といった社内での肩書きを思い出すと思います。この「肩書き」は、「義務」とも言えるものであり、社内評価にかかってくる、つまり収入に直結してくる可能性があるのですね。ですから、この「肩書き」を全うしようとしない人は少ないのではないかと思います。ま、満点かどうか、はさておき。

 
一方で、町内会にも「肩書き」がありますし、PTAにも「肩書き」があり、社会的な肩書きというものがありますね。これらは、収入には直結しません。問題は、この「肩書き」を欲しがる人がいる、ということなんです。いや、やるべきことをやりたくて肩書きを求めるのなら、それはしっかりお任せしたいところですが、その「肩書き」だけが欲しくて、たとえば「町会長」とか「PTA会長」と呼ばれたいから、なんて困ったちゃんもいるようです。
 
これは、企業単位にもあって、業界団体の肩書きなんてんもそのようです。あるいは、「○○認定」なんてのも、企業での「肩書き」に相当します。例えば弊社は、「Apple Consultants Network」という、アップル認定のコンサルティング企業ですが、これも弊社の「肩書き」に相当します。そうすると、この肩書きであることを全うできているのか、ということになるわけですね。
 
世の中にはたくさんの困ったちゃんもいるらしく、町会長とか、理事とかいった肩書きを欲しがるのだけど、いざ手に入ると、その役割を全うしない人、会社(これも人の集まりですが)があるようです。これでは、町会長であれば町会の人たちは困っていまいますし、団体であれば団体員、あるいはその団体のお客様に迷惑をかけてしまう、ということも起きてきます。
 
ただ、こういう役割とか肩書きは、多くの場合において明確な業務分掌が定義されていないことが多いのですね。つまり、「何をすれば満点か、全うしたといえるか」ということです。そこが曖昧になっていることが多く、当事者は「やった」と思っていても、周りは「やってくれていない」と不満に感じている、という差異が生じるところから来ていることが多いのですね。
 
僕はこういう場合において、明確な業務分掌を策定することは難しいと感じています。しかし、迷惑をかけることはよろしくないわけで。ですから、「迷惑をかけない(感じさせない)」ことが、業務分掌そのものに相当すればいいのかな、なんて考えています。何かの業界団体であれば、その団体員を含む、いわゆるステークホルダー(利害関係者)に迷惑をかけない、迷惑を被った、と思わせない、ということですね。それが出来ないのなら、その肩書きを返上すればいいわけです。名ばかり、というのは要らないですしね。
 
お金をもらっているからやる、もらっていないからやらない、という短絡的な考えの持ち主に振り回される人たちはたまったものではないでしょうし。
 
なんてことを考えながら、地元の祭礼の準備も進めている次第。傘を忘れたので、どこかで調達しないと。(汗)
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