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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

WindowsXPのままだと、何がいけないのか

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4月も第3週目。新入社員がそろそろ馴染んできたころでしょうか。それとも、まだまだ研修中で学生気分のままでしょうか。僕はどうだったかなあ。(遠い目)

さて、僕がWindowsについて書くと違和感を感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、前職がずーっとWindowsだったおかげで、Windows3.1から95、98、me(懐かしい)、2000、XP、7(Mac上で)と使い続けていて、現在もSurface(WindowsRT)もあれば、社内にスタンドアローンのWindowsXPもあったりします。

このWindowsXP機は、特定の作業にしか使わないので、時々メンテナンスしてあげれば大丈夫。特に問題はありません。とはいえ、来年にはサポートも切れることですし、そろそろ7にアップグレードしてあげようかな、と思っているところ。でも、特に困っているわけではなく。

 
先週のITmediaの記事によると、U.S.でも38.73%、おおよそ4割のユーザーが未だにWindowsXPを使っているとか。日本企業ではどうでしょう?僕がいろいろなところにお邪魔している体感値ですと、やはり4割近くがWindowsXPを使っておられる気がします。ここ最近移行が進んでいるようですが、それもWindows8ではなく7に、という感じですね。以前の端末にそのまま載せ替えることを考えると、タッチパネルに対応している8よりも、ユーザーインターフェースが大きく変わらない7にしよう、となるのでしょう。
 
大企業は移行が進んでいる、あるいは終わっているところが多いかも知れませんが、中小企業では普通にXPが使われていることが多いのですね。それで動くシステムを持っていたりすると、なおのことOSを入れ替えることでシステムの検証にかかる費用、あるいは修正が必要になったりすると、工数、費用、その後のユーザー社員への説明工数などのコストもバカにならないのが実情でしょうから。
 
先日、とある中小企業(社員数は数百名)の方から、XPからの移行についてご相談を受けました。移行を考えた理由が、多くのブラウザ経由のクラウドサービスを使えない、ということだそうです。弊社のbigtincan hubもそうですが、InternetExplorer7以降しかサポートしていません。しかし、XPを使っている企業の多くはブラウザのアップデートに対応しておらず、現在もIE6を使っているということだそうです。ネットも最低限のものしか見ない、社内システム利用がメイン、ということになると、さほど不便を感じることもないそうです。
 
現在の状況を鑑みると、XPではまずい、という場面はたくさんあるのでしょうけれど、当社がご支援する企業の場合には、ブラウザの問題が一番大きそうですね。社内ポリシーの問題で、FireFoxやChromeなどマイクロソフト以外のブラウザを認めておらず、さらにアップデートも認めていないとなると、多くのクラウドサービスを使えないのは、たしかにそうだろうという気がします。
 
で、このタイミングにアップデートするなら7よりも8がいいんじゃないの、新しいほうがいいのでは、というのも難しい判断で、XPを使っている=PCが古い、というわけではない、ということです。PCは定期的に入れ替えていて、7からダウングレードしてXPを入れていたりするので、8にするのがいいか、という迷いがあるようです。8だとタッチパネルで、なんとなく用途も変わりそうですから、検討が必要になりますね。だとすると、時間が足りないんじゃないか、とか。
 
当社がご支援している企業でも、7に移行してタブレットはiPadを導入する、という企業もあれば、Windows8にしていこう、という企業もありますし、中には営業マンだけ、社内ではデスクトップ、社外ではSurfaceなんてことを考えている企業もあります。割り切り、ですね。もちろん、その企業ごとに違って当然ですし、当社も何が何でもiPad以外ダメです、なんて言わないですし。(笑)
 
「うちはWindowsXPで何も困っていない」そう思っているのは、現場を理解していないマネジメント層だったり、自社のビジネスの現場を見たことがないシステム担当だったりしないでしょうか。だとすると、もう少し現場の意見を聴くほうがいいかも知れませんね。
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